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映画”怪物”を観て-残念ながら良く理解できませんでした

令和 5年 6月 5日(月):初稿
○令和5年6月4日(日)は、午後5時30分からカンヌ映画祭脚本賞受賞等で話題の是枝裕和監督作品「怪物」の9番シアターで難聴者用ヘッドホンを使用して観てきました。「怪物」との大げさな表題で「いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマ。」と説明され、これは面白そうだと期待して鑑賞したのです、残念ながら期待外れでした。

○難聴者用ヘッドホンを借りて、音量を最大限に上げてセリフをシッカリ聞き取ろうとしたのですが、半分は聞き取れず、話しの流れが掴めなかった箇所が多々あったせいもありますが、安藤サクラ氏演ずる母子家庭モンスターペアレントと学校側に思われている母親と田中裕子氏演ずる校長の学校側のとの遣り取りが、特に学校側の対応が不自然に感じて感情移入できないまま物語は進みます。

○学校に教師の子供への暴力等を訴える母親側、訴えられた教師側、子供達側の3つの視点で、時間が現在と過去を行ったり来たりしながら展開し、最後に「そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―」と説明されていますが、子供達の行方は、観る者の想像に任せる形で終わります。表題の「怪物」とは、一体、何を指すのか、母か、子供達か、教師達か、これも良く判らず、私の感性・理解力を超える映画でした。

○脚本を書いた坂本裕二氏は「夢かと思いました。この脚本はたった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」と感想を述べたそうですが、「たった一人の孤独な人」が登場人物の誰を指すのかもよく判らず、なんとも理解不能な映画でした。BDが発売されたら字幕付でセリフをよく確認しながら再鑑賞する意欲があるかどうか。

映画『怪物』予告映像


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