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石原慎太郎氏死去-好きではありませんが確かに凄い人でした

令和 4年 2月 5日(土):初稿
○令和4年2月1日、東京都知事や運輸大臣などを務め、芥川賞作家としても知られる石原慎太郎氏が、亡くなりました、享年89歳でしたとのニュースが駆け巡りました。私は、弟裕次郎氏は大ファンでしたが、兄慎太郎氏は余り好きではありませんでした。その理由は、「意外な組み合わせに驚いた小説石原慎太郎著”天才”紹介」に「大ファンを自認する田中角栄氏をぼろくそにけなしてきたからです。また畏敬する三島由紀夫氏を馬鹿にするような記述にも反感を感じてきました。」と記載した通りです。

○石原慎太郎氏は、正に歯に衣着せず言いたい放題を言う方でしたが、驚いた言葉の一つが、東日本大震災直後の平成23年3月14日に、「津波を利用して、我欲を洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」だと言い放ったことです。我が故郷気仙沼市の家族や友人と全く連絡が取れず、その惨状にやきもきしたいた時期に、「天罰」何て言い放ったのには、怒りを超えて呆れ果てました。

○日刊サイゾー2020/07/31 11:00に「石原慎太郎の暴言リスト」と言う記事がありますが、その暴言の数々には、以下、列挙しますが、唖然として思わず笑ってしまうものもあります。
・石原氏はかつて、水俣病患者が書いた手紙を読んで、『これを書いたのはIQが低い人たち』と言い放って猛批判を受け、結果患者の前で土下座をしましたが、まったく反省してない
・同性愛者に『足りない人』、障害施設を訪ねて『ああいう人っていうのは人格はあるのかね』など、差別意識が丸出しの発言は枚挙にいとまがありません
・標的が女性に向かうこともあり、『文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア』、女性政治家に『更年期じゃないの?』『大年増の厚化粧』など、こちらも問題発言のオンパレード
・難病のALSを患う女性を薬物で殺害したとして、医師2名が逮捕された事件で、女性を「業病のALSに侵され……


○この記事の感想に「今や発言ひとつで干される政治家や著名人も少なくないなか、これだけ暴言・失言・問題発言を繰り返しても消えない生命力には恐れ入るばかり。都知事時代には“強いリーダーシップ”もしばしば発揮された。」と記載されていますが、正に同感です。角栄ブームを見越して、仇敵角栄氏を一転「天才」と讃えてベストセラーを発刊し、おそらく1億円を軽く超える印税を手にしたしたたかな小説家としての石原慎太郎氏自身も、暴言を繰り返しながら政治生命も維持したことと合わせて、天賦の才能に恵まれ、ある意味「天才」と評価できます。

○同じ日刊サイゾー2022/02/04 06:00文=藤井利男(ふじい・としお)氏の記事「石原慎太郎氏死去 毀誉褒貶が相半ばする“暴走老人”が遺した文句ナシの功績」には、「都知事時代には東京マラソンの開催、東京五輪の誘致、ディーゼル車規制など、数々の政策を実行。4度にわたる都知事選はいずれも圧勝だったが、これほど批判に晒された政治家もまた稀だった。」として、都民にとって忘れられない、氏の実行力を表す政策が「カラス退治」でカラス対策プロジェクトを発足させ、都内のカラスは激減させ、カラス被害は目に見えて減ったことも挙げていました。「カラス退治」までは全く知りませんでしたが、大小様々な市民のニーズに合ったことを実行したことが、人気が衰えなかった理由と思われます。兎に角、凄い人であったことは間違いありません。
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