令和 2年 2月 9日(日):初稿 |
○「チャルダッシュ練習中-Julio Vallejo氏の演奏法分析中」の続きです。 30歳の時、気仙沼市民会館で演奏したモンティのチャルダッシュを、令和元年11月から、実に48年ぶりに練習を再開しています。この曲は、元々はバイオリンのための曲で、速いスケールが売り物の曲ですが、パコ・デ・ルシアがフラメンコギターでの超絶スケールで演奏し、ギター仲間でも有名になりました。 ○私は、昭和47年3月7日、仙台市電力ホールでのパコ・デ・ルシア24歳の時の生演奏を目の当たりにして、その超絶スケールに唖然とさせられ、いつか自分も弾いてみたいと20代後半から挑戦しました。30歳の時演奏会で何とか披露しましたが、勿論、パコ・デ・ルシアの演奏とは雲泥の差で比較対象ではありません。 ○それを68歳過ぎた現在、再度、練習中です。この曲の最も聴かせ所のスケールの繰り返し箇所を、30歳当時はami(薬指・中指・人差し指)三本指スケールで演奏しましたが、この方法だとどうしても歯切れが悪く、現在はmi(中指・人差し指)の二本指スケールで練習中でした。ところがmi二本指スケールだと、聴かせ所スケール繰り返し箇所の速度がどうしても、以下のJulio Vallejo氏の演奏に追いつきません。 Julio Vallejo - Czardas Madrid 2018- (34 Años después) ○先日、岡弘祠先生に、練習中のチャルダッシュの演奏をチェックして頂き、模範演奏のJulio Vallejo氏のYouTube動画も見て貰いました。すると岡先生は、即座に、Julio Vallejo氏の聴かせ所スケール繰り返し部分は、ami(薬指・中指・人差し指)三本指スケールで、且つ、アポヤンド奏法ではなく、アルアイレ奏法で演奏していると見抜かれました。連続スケールの音の強弱でも三本指で且つアルアイレで弾いていることは明白と仰います。 ○そこでJulio Vallejo氏のYouTube動画を良く観察すると、正に岡先生の仰るとおりでした。岡先生は、二本指ではどうしてもスケールの速度が不足するのでJulio Vallejo氏と同様に三本指スケールで練習した方が良いとアドバイスされました。そこで現在はスケール繰り返し箇所は三本指スケールでの練習に切り替えました。こちらの方が速度を出すにはズッと楽だからです。 ○しかし、上昇スケール等mi二本指で高速スケールを演奏しなければならない箇所もあり、この部分をmi二本指で、ami三本指での速度と同じ速度で演奏しなければならず、mi二本指での高速スケールも引き続き練習しなければなりません。ami三本指とmi二本指の各スケールを使い分けて同じ速さで演奏することが現時点でも目標です。 以上:1,144文字
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