平成30年 9月29日(土):初稿 |
○「池上彰の世界を知る学校”紹介-EUの理想と現実2」の続きで4時限目「ソ連からロシアへ」の備忘録前半です。 ・社会民主主義とは スウェーデン・フィンランド・デンマーク等北欧諸国が採用。「社会主義」とは社会福祉を充実させることを重視する「大きな政府」の政治方針 企業経済活動への厳しい規制・高額納税等窮屈な政策だが、代わりに失業保険金充実・教育費や医療費の全額国庫負担等の社会福祉政策充実、デンマークは消費税率一律25%で実現 ※「小さな政府」-規制最小限・低額納税で公共サービスも必要最小限で、自分たちの責任で暮らすとの政治方針、典型例はアメリカ 社会「民主」主義との言葉通り、政治決定は「民主主義」で選挙を通じて政権交代、言論の自由を重視 ・「共産主義」と「社会主義」の違い 「社会主義」は、ソ連・中国・キューバ・ベトナム・北朝鮮が採用。 あくまで「途中経過のための妥協策」-将来的には共産主義を実現したいが、いきなり実するのは難しいので、その途中経過として社会主義的な政治を行う-共産主義へ向かう途中経過 「共産主義」は、ユートピアで、労働者は自己実現のため喜びを持って働き、生産性が向上し、あらゆる物質が潤沢にあり困窮がなくなり、富の配分を巡っての争いもなく、犯罪もなく、国家も戦争もない世界 ・「ソ連」とはソビエト社会主義共和国連邦の略称 ソ連では1917年二月革命でロシヤ帝政を倒し臨時政府樹立、十月革命で臨時政府が倒され「評議会」即ちソビエトが成立し、社会主義共和国が15できた、1922年ソビエト社会主義共和国連邦成立 中国では、1945年から5年に渡る内線の末、中国共産党政権樹立 選挙を通じてではなく、軍事力を使って資本主義政権をひっくり返し、独裁政権のもとで社会主義を実現し、将来的には共産主義に持って行くのが共産党の基本方針 ・処罰対象者数がケタ外れ 共産主義革命においては、処刑対象者がケタ違いに大きいこと-ソ連では、資本家全員・大地主全員が処刑、理由は「資本主義は悪」だから カール・マルクス「資本論」資本主義が如何に非人間的体制かを子細に分析するも、共産主義実現方法、社会主義・共産主義内容については殆ど触れていない、これらは革命家自身が自ら考えた その結果、レーニンやスターリンは、1917年革命以降に取り組んだのが「全て」の資本家・大地主の処刑、処刑後全ての企業を国有化して労働者全員が国家公務員となり、大地主の土地も全て国有化し安い料金で農民に貸し出し 日本共産党は、このような武力革命は否定し、選挙を通じて政権を取ると主張 ・理想に燃えた国作りと失敗 革命家たちは真剣に「理想」を目指したに過ぎない、悪の資本主義をひっくり返すため資本家たちを処刑 1918年から1922年にかけてこのソ連の行動に恐怖心をもった日本・イギリス・アメリカ・フランス・イタリアなど合同でロシア革命を潰すためにシベリア出兵 これに対抗するためソ連指導部は、資本主義思想流布を防ぐため「言論の自由」、「表現の自由」を規制、 ロシア皇帝のもと苦しい生活を強いられていた人々が「これからは君たち労働者・農民こそが主人公の社会」との標語に大いに奮い立ち一生懸命働き、ソ連成立直後は、経済伸展 周囲の国からもソ連が非常にうまく行っているように見え、中国・キューバ等が社会主義導入 しかし、社会主義国家の隆盛は長くは続かず 以上:1,386文字
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