平成29年 9月17日(日):初稿 |
○平成29年9月16日(土)、「TOHOシネマズ仙台」の「IMAX®デジタルシアター」で映画「ダンケルク」を観てきました。たまたま「TOHOシネマズ仙台」HPでその2分24秒間の比較的長い予告編を観て、これは面白そうだと思ったからです。説明冒頭は、「1940年、フランス北端のダンケルク港に追い詰められた英仏連合軍の兵士40万人。祖国への生還を誓った若者たちのドラマが描かれる。」となっています。 ○大学受験で世界史を選択しましたが、中身は殆ど忘却の彼方で、「ダンケルクの戦い」の習ったはずのところ、全く覚えていませんでした(^^;)。ウィキペディアでは、「第二次世界大戦の西部戦線における戦闘の一つで、ドイツ軍のフランス侵攻の1940年5月24日から6月4日の間に起こった戦闘である。追い詰められた英仏軍は、この戦闘でドイツ軍の攻勢を防ぎながら、輸送船の他に小型艇、駆逐艦、民間船などすべてを動員して、イギリス本国(グレートブリテン島)に向けて40万人の将兵を脱出させる作戦(ダイナモ作戦)を実行した」と解説されています。 ○イギリス国内から軍艦の他に民間の漁船やヨット、はしけを含む、あらゆる船舶を総動員して、最終的に40万人の将兵の内36万人が救出され、この時のイギリス国民団結の精神についてダンケルク・スピリッツなる言葉も生まれたそうです。しかし、私はこのような予備知識もなく、且つ、映画解説等も読まず鑑賞しました。これが却って良かったようで、結末不明のまま、これからどうなる、どうなると、正にハラハラ・ドキドキ・ワクワクで映画に浸ることが出来ました。 ○この映画は、是非とも、巨大スクリーンの「IMAX®デジタルシアター」で観るべき映画です。冒頭若い兵士がドイツ軍の弾丸から逃げるシーンから始まりますが、ドイツ軍は、降り注ぐ弾丸・砲弾・魚雷・飛行機武器弾薬のみで、人間は一人も出てきません。登場人物間のセリフも極端に切り詰められ、戦場の轟音が強い振動を伴って響き渡ります。これが、戦場の恐怖感をより盛り上げます。巨大スクリーンに囲まれると、まるで自分も戦場のなかに放り込まれたような気分になり、正に手に汗を握る状況となります。 ○戦争映画というと、砲弾で人間が吹き飛ばされ、手足が分断される残酷シーンがつきものですが、この映画では、そのような残酷シーンは殆どありません。戦闘による流血場面が殆どありません。しかし、押し寄せるドイツ軍の恐怖は十二分に伝わります。パンフレット解説第1頁に「クリストファー・ノーラン監督が実話に挑んだ106分 究極の映像体験」、「ハリウッドの天才が戦争映画の常識を覆す」と銘打ってますが、正にその通りで、一見の価値ある映画です。 以上:1,124文字
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