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サビーカス氏76歳の演奏等に感激

平成27年 4月 5日(日):初稿
○「サビーカスの思い出1」に「確か高校1年の時初めてサビーカスのレコードを購入し、その演奏を聴いたときは、強烈な印象を受けました。それまで聴いていた伊藤日出夫氏や中林淳真氏のフラメンコギター曲とは全くレベルが違い、これが本物のフラメンコギターなのかと、世界レベルの物凄さに驚嘆したものでした。」と記載していました。

○サビーカス氏は、パコ・デ・ルシア氏が登場するまでは、最も憧れたフラメンコギタリストです。「サビーカス最終来日新宿厚生年金ホールコンサート等の思い出」には、昭和48年12月2日、新宿厚生年金会館での最後の来日公演を聴いたときの感想を「その演奏は、レコードと変わらず力強く且つ流麗で素晴らしいものでした。」と記載していました。

○そのサビーカス氏の亡くなる2年前76歳、昭和63年のYouTube動画を、時々訪れる「土下寝で昼寝!~すちゃらかギター弾きの妄執~」平成27年4月3日「サビーカス大先生の超レア演奏動画!」で発見しました。このブログは、珠玉のフラメンコ動画を度々掲載していますが、よくぞこれほど発見すると感心します。

SABICAS ARLES 1988 / L' INTEGRALE du CONCERT


○このビデオは、1988年昭和63年のサビーカス氏76歳時の演奏で1時間14分にも渡る長いものですが、お終いの方の1時間4分当たりに、私も数年前まで盛んに練習していた「レのサパテアード」の演奏が出てきます。アンコール曲として演奏しています。全盛時の演奏に比べると多少モタモタして衰えを感じますが、76歳という高齢でこれだけの演奏が出来るのは、「凄い」の一言です。毎日長時間弾き続けるプロのフラメンコギタリストは、指や腕の衰えが進み60過ぎて往年の演奏力を維持するのは大変とのことです。それが亡くなる2年前の76歳でこれだけの演奏力を維持しているのですから、正に天才、フラメンコギターを弾くために生まれてきた方と確信しました。

○昭和63年から遡ること約50年前昭和14年サビーカス氏27歳時の演奏Granadinas(グラナイーナス)も掲載されていました。高校生の頃に盛んに練習した日本フラメンコギター界草分け伊藤日出夫氏のグラナディーナスは、このサビーカス氏の演奏を取り入れたものであることが判ります。

SABICAS / GRANADINAS / 1939


以下、全盛時のサビーカス氏「レのサパテアード」
Sabicas 3 Zapateado en Re


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