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島崎藤村”小諸なる古城のほとり”-名調子に憧れる

平成21年 7月17日(金):初稿
○最近、老化或いは脳梗塞等による認知症が問題になるケースの相談や事件の受任が立て続けにありました。認知症は先ず物忘れが目立つことから始まります。記憶力の低下です。私自身、最近、時に物忘れが生じ、-最も多いのが,早朝テニスで練習開始前ストレッチ運動用シートをコート脇に開いたまま忘れることです(^^;)-少々不安になっております。

○桐による各種データベースシステム構築の増進が公私に渡る一番の課題ですが、趣味としてここ2年ほどやっているフラメンコギターに加えて、石原結實医師の健康情報・石井直方教授筋肉情報習得やら、日本史・世界史の復習やら、最近の英語学習再開宣言やら、やりたいことが山のようにあるところ、記憶力が衰え、最近増加しているという若年性認知症になっては困ると考え、いずれも中途半端なままになっている暗記用コンテンツに更に加えます。

○高校時代の教科書に掲載され、暗記を強要された島崎藤村の「小諸なる古城のほとり」ですが、取り敢えず、何とか、最初の3行くらいは暗記したいと思っております。

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「小諸なる古城のほとり」  -落梅集より-
                             島崎藤村

小諸なる古城のほとり    雲白く遊子(ゆうし)悲しむ
緑なすはこべは萌えず    若草も籍(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)   日に溶けて淡雪流る

あたゝかき光はあれど    野に満つる香(かおり)も知らず
浅くのみ春は霞みて    麦の色わずかに青し
旅人の群はいくつか    畠中の道を急ぎぬ

暮行けば浅間も見えず    歌哀し佐久の草笛(歌哀し)
千曲川いざよう波の      岸近き宿にのぼりつ
濁(にご)り酒濁れる飲みて   草枕しばし慰む


「千曲川旅情の歌」     -落梅集より-
                             島崎藤村

昨日またかくてありけり     今日もまたかくてありなむ
この命なにをあくせく       明日をのみ思ひわづらふ

いくたびか栄枯の夢の     消え残る谷に下りて
河波のいざよふ見れば     砂まじり水巻き帰る

嗚呼古城なにをか語り     岸の波なにをか答ふ
過し世を静かに思へ      百年もきのふのごとし
                   (百年もきのふのごとし)

千曲川柳霞みて        春浅く水流れたり
たゞひとり岩をめぐりて     この岸に愁を繋ぐ
                   (この岸に愁を繋ぐ)

以上:1,081文字

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