平成21年 4月27日(月):初稿 |
○「サビーカスの思い出1」でサビーカスの演奏について「一言で表現すると『骨太』に尽きます」と記載しましたが、勿論、単なる「骨太」だけでなく、その他の表現では力強く厚みがある、加えて華麗、流麗、更にロマンチック等の表現も可能です。流麗は粒の揃った正に流れるようなトレモロ、力強く厚みがある桁外れに速くて力強いスケール(音階)、ロマンチックはそれで居てウットリするような音楽性です。 ○サビーカスと同世代或いは更に以前の有名フラメンコギタリストでは、ラモン・モントヤ、カルロス・モントヤ、ニーニョ・リカルド等が居て大学時代にそのレコードも購入しましたが、兎に角、私にとって聴いていて気持ちがよいのはサビーカスの演奏で、何度も何度もも繰り返し聴きました。当時も、ニーニョ・リカルドが本物のフラメンコであり、サビーカスの演奏は一般受けを狙ったものでフラメンコとしては邪道だと言う様な評価もありました。しかし、誰が何と言おうと、私はこの中ではサビーカスの演奏が一番好きでした。その他購入したレコードではマニタス・デ・プラタもありましたが、サビーカスほど好きになれませんでした。 ○「サビーカス」でネットネット検索すると結構サビーカスファンの方のサイトがあり、またYouTubeで「Sabicas」で検索すると400件以上出てきます。残念ながらサビーカスの曲を他の方が弾いた演奏は沢山出てきますが、サビーカスご本人の演奏はそれ程ありません。「フラメンコ オレ! フラメンコギターの巨匠・サビーカス」と言うブログにサビーカスご本人の主要なYouTube演奏が掲載されています。学生時代、繰り返しレコードで聴いた曲が,映像で指使いまで見ることが出来るのですから,ホントに便利な時代になったものです。 ○以下、サビーカスを評価するブログです。 「アグスティン・カスティリョン・”サビーカス”」 「『天才!サビーカス』 フラメンコギターの至芸」 「サビーカスのファルーカ PUNTA Y TACON」 「サビーカスのフラメンコ『アレグリーアスの変奏』」 「サビーカスを聴きながらフラメンコの歴史を読む」 以上:879文字
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