平成20年10月14日(火):初稿 |
○平成20年10月13日(月)は連休最後の体育の日で、午前は早朝テニス、午後はゴールドジムで軽く腕中心のトレーニングをしてその後、映画「おくりびと」をMOVIX仙台で観てきました。この映画は予告編を見て必ず映画館で観ると決めていましたが、なかなか評判が良く、混むだろうと思って封切り後1ヶ月経っての鑑賞でした。 ○しかし入場開始5分前には上映館の6番シアター前に10m以上の入場者の列が出来ていたのには驚きました。入場するとさすがに満杯とは行かず6割程の席が埋まっていました。封切り1ヶ月経てこれだけの入場者があると言うことは人気の高い映画と思われます。 ○映画の感想は、おそらく多くの方と同じもので久々の良い映画と言うことに尽きます。入場者の反応は映画の終わりに判ります。映画自体は終了しエンドロールが始まると直ぐに観客が立ち上がる映画は余り出来の良くない映画ですが、感動で終わる映画はエンドロール最後まで観る観客が多く、この「おくりびと」は、エンドロールが始まっても立ち上がる客は殆どなく、私自身もエンドロールの最後まで座って映画の余韻に浸っていました。 ○「おくりびと」、「納棺師」と言う言葉はこの映画の予告編で初めて知りましたが,私が初めて「納棺師」の技の見事さに触れて感心したのは、平成12年1月のことでした。「アルツハイマー病になった父-旅立ちの日の思い出」記載の通り、私は、平成11年11月6日、父の87歳での臨終に立ち会い、その後の通夜、火葬、葬儀等で喪主代行を勤めましたが、残念ながら一時仙台に戻った時に納棺が行われ、父の納棺にだけは立ち会うことが出来ませんでした。 ○初めて納棺に立ち会ったのは、同年11月9日の気仙沼での父の葬儀に仙台から出席してくれた小学校以来の友人A君が平成12年1月23日に48歳の若さで亡くなった後の納棺時でした。11月9日父の葬儀では喪主代行の私はA君と言葉を交わす時間がありませんでしたが、久しぶりにA君の顔を見て元気にやっていると思っていました。 ○ところがその僅か2ヶ月半後の平成12年1月21日早朝A君の奥様から電話が入り、A君が危篤状態だと知らせを受け、驚いて午前の仕事を全てキャンセルしてA君の入院している病院に駆けつけました。A君はその時既に末期肝臓ガンで余命幾ばくもない状況で顔に酸素マスクをつけ正に虫の息の状況でした。その夜も見舞いに訪れ、意識朦朧状態のA君の名前を何度も繰り返し呼ぶと、一瞬ですが目を開いて私の顔を見つめてくれました。 ○1月23日早朝A君は48歳で亡くなり、私は早朝出張で大阪に出ていましたが、連絡を受け直ぐに予定をキャンセルして仙台にとんぼ返りをして、夜にはA君の自宅に弔問に訪れました。A君は,死を覚悟したとき弔辞は小松君に読んで貰うよう奥様に指示していたとのことで私はその後殆どの予定をキャンセルしてA君の通夜、納棺、火葬、葬儀まで立ち会いました。 以上:1,207文字
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