平成20年 8月13日(水):初稿 |
○今回の恩師墓参り旅行最終日の平成20年8月12日、大阪梅田スカイビルタワーイースト5階のイベントスペースで、同年7月20日から9月15日まで開催中の「人間、この愚かですばらしきもの展」を観て感激を味わい、展示会場出口で販売していたビデオ、写真集2冊、すずきとし昭和のこども250景等の著書を衝動買いしてきました。 ○作者南條亮氏のホームページの作品集で作品の概要が掲載されていますが、このページの写真ではその感激は全く味わえません。現物を見て初めてその素晴らしさを味わうことが出来、特に50代、60代の方は懐かしさに、「ええーっ!これは」と感激の声を上げることでしょう。私も、会場で何回か感激の声を上げてしまいました。 ○案内パンフレットには、 「子供たちは楽しみながら学習し、大人は立ち止まって今を考える。そして高齢者には、明日を生きる力を湧かせる。そんな展覧会をめざして『人間、この愚かで素晴らしきもの』展は、この夏大阪に戻ってきます。」 とあり、作者南條亮氏は、HPで 「私共の夢は、この作品を一定の場所に常設展示をし、同時に制作の工房として皆さんに開放し、世代を越えて人々の交流の場にしたいという夢です。 与えられたものを見るだけではなく、自分の体験や知識、思いを語り合いそれを作品作りに反映させることの出来る場所にしたいと願っています。」 と述べられてますが、たとえミニチュアとは言え、遙か遠くに過ぎ去った自分の直接体験がリアルに再現されている現場に触れることは、何か心地よいものです。その体験を共有したもの同士で見たら、あのとき、ああした、こうしたなどと言う思い出話で盛り上がることでしょう。 ○会場での説明表示では、ここで展示されたミニチュアの世界は、実物の8分の1の大きさを標準として作成されたとのことですが、よくぞここまで!と感激する程、細部に拘って再現されています。その再現の一部に畑に放し飼いにした鶏のシーンがあります。我が家でも、私が小学生の頃までは、庭の一部を畑にし、更に一部に広さ畳2枚ほどの鶏小屋を建ていつも数羽の鶏を飼い、朝卵を取りに行くのが私の役目でした。時々その鶏を小屋の外に出して追いかけ回したことがありますが、その懐かしい風景が細部に渡り実にリアルに再現されていました。 ○更に「ええーっ」と声を上げたのは、おばあさんが、その鶏の首をちょん切って血をバケツに垂らしているシーンでした。実際、我が家でも、母が老いて卵を産まなくなった鶏の肉を取るためにナタでこの断首刑を行い、時に首のなくなった鶏が走り回っていたこともかすかに覚えています。その他、今は全く見られない胴馬遊びのシーン、パットライス屋さんのシーン等懐かしさで一杯のシーンに感激の声を上げ続けました。 それがどうしたのよと言われると、うまく説明できませんが、兎に角、私にとっては、懐かしさに浸った大変楽しいひとときでした。 以上:1,196文字
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