平成18年 1月30日(月):初稿 |
○平成18年1月29日は今話題の映画「THE有頂天ホテル」を観て来ました。パンフレットの最初のページに「戦後、日本が復興への階段を上り始めた1951年、HOTEL AVANTIは誕生しました。」と記載されています。 ○パンフレットには、「ヨーロピアンクラシックな佇まい、最高級の北欧家具で統一された客室は、当時、大きな話題を呼びました。」、「2000年にはイギリスのROYAL誌が発表する『The Best Hotel of Thel World』に選ばれ、ヨーロッパの有名ホテルに肩を並べる知名度を獲得し、名実共に『世界のホテル』としての高いステータスを誇っています。」、更に小さな文字で「創立/1951年3月12日 総客室数/354室 総従業員数/155人」と記載されており、私はてっきりストーリーは兎も角ホテル自体は実在のモデルがあり、実際そのホテルを使用して撮影されたとばかり思い、特に4種あるというスイートルームの豪華さには目を見張り、いつかは、宿泊してみたいものだ思って観ていました。 ○モデルとなった実在のホテルは何処なんだろうかとネットで調べてみましたが、「AlpinicNight~検索千夜一夜~」をみると「結論から言うともちろん演出であって映画内の『Hotel Avanti』は存在しません。モデルは映画「グランド・ホテル」であり、撮影場所であるJalシティ羽田東京なのでしょう。」とあり、ガッカリしました。 ○撮影場所であるJalシティ羽田東京のHPを見てみましたが、部屋は「ヨーロピアンクラシックな佇まい、最高級の北欧家具で統一された客室」には到底見えません。そこでパンフレットを良く読むと終わりの方に、このホテルの豪華なロビー等は1325㎡の日本最大の広さを誇る東宝第8ステージいっぱいに組んだセットとのことでした。 ○美術を手がけた種田陽平氏は、「映画を見に来てくれた方に、こんなホテルがどこかに本当にあるんじゃないかと思わせたい。『何処で撮影したんだろう?是非泊まってみたい!』と言う問い合わせが来て、『いや、実はセットなんですよ』となったら嬉しいですね」と語っているそうで、その思いに見事に填ってしまいました。ホテル好きの方にはお薦めの映画です。 ○肝心の中身ですが、大晦日から新年までの慌ただしい数時間にエピソードをタップリ詰め込んだドタバタ喜劇で、それなりに楽しめます。ストーリー展開が激しく、消化不良の感がありましたのでDVDが出たら早速買って再鑑賞してみようという気にはなりました。 ○私としては、唐沢寿明氏の軽さ、オダギリジョー氏の意外さに、流石プロの役者と感心しました。佐藤浩市氏演じる若き政治家を最後の最後までいい加減な男に徹底したストーリーにも好感しましたが、一番ビックリしたのはMOVIX仙台の中では最も大きな5番シアター(383席)が殆ど満席だったことです。この映画、MOVIX仙台では売れているようです。 以上:1,216文字
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