令和 3年 6月20日(日):初稿 |
○「とうとう高齢運転者になります-高齢者講習受講」の続きで、その時交付された教材「シニアドライバー用SafetyDriving」の中の「視力と加齢」についての備忘録です。 ○高齢者講習での、夜間視力検査の感想として「特に暗い画面ではなかなか判別できない場合があり、暗い状況での視力の衰えを痛感しました。」と述べていたとおりで、「視力と加齢」については、シッカリ、自覚する必要があります。 視力 ・自動車運転で必要な視力は、通常の視力検査で測られる視力以外に、夜間視力・動体視力・視野等が必要で、これらは眼鏡使用ではその機能を補えない 低照度(夜間)の視力と明度の差(コントラスト)の視力 ・夜間視力の加齢変化-夜間視力は40~50代から低下が始まり、その後急速に落ちる、20代0.78が、70代0.29で3分の1近く落ちる ・夜間視力の低下で、低コントラスト(ものと背景の明るさの差)のものを見分けるコントラスト感度が低下する-夕方になったらヘッドライトをつける 順応とグレア ・暗順応(明るい場所から暗い場所に移動したとき暗さに慣れて周りが見えるようになること)時間が長くなる ・夜間対向車ヘッドライトが、眩しくて運転しづらくなるグレアが強く感じ、より苦痛と感じるようになる 動体視力 ・高齢者は、動体視力(動いているものを見たり、動きながらものを見る場合の視力)が、静止視力に比べて大きく低下する ・動体視力が低下すると交差点に進入する際の横方向の動きや、遠方から近づく道路標識・案内板の認識が遅れ事故に繋がりやすくなる 視野 ・中心視野(見つめている点を中心として約25°)とその外側の範囲の周辺視野がある ・真正面を見て目を左右に動かしたときに見える範囲は、左右90°くらいだったものが、高齢になると60°に落ちる ・眼鏡により中心視野視力が保たれていても高齢になると、周辺視野でものに気付く能力が、大きく落ちる ・高齢者は目を動かせる範囲が狭くなり、且つ、周辺視機能が低下するため、視野が狭くなり、事故に繋がりやすくなる 反応と加齢 ・刺激に対する反応時間はズレがあり、危険を感じてブレーキをかける場合、ブレーキが効き始めるまで通常約1秒-反応時間 ・反応時間は、加齢と共に少しずつ長くなり、個人差が大きい ・動作の正確さも加齢と共に低下-加齢で誤反応が多くなる ・運転に必要な注意配分能力が加齢で低下-注意配分能力が必要な交差点での高齢運転者の事故増加 ○上記の通り、加齢による視力や身体能力の衰えをシッカリと自覚して運転することを心がけます。 以上:1,052文字
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