令和 2年 9月 5日(土):初稿 |
○「安倍首相健康問題で辞意表明-平成19年9月12日辞意表明より余裕?4」を続けます。 7年8ヶ月にも渡った第二次安倍政権の評価については、賛否両論で、特に左翼系と思われる論者からは、上から目線で滅茶苦茶にけなされ、挙げ句にこのような安倍政権を評価する国民のレベルが極めて低いなんて論調が多く見られました。私自身は、桜を見る会に関しては、昔、公選法違反事件を取扱い、多少公選法を勉強していたため、これは大変な問題だと思っていましたが、モリカケ問題は、財務省に問題があったとしても安倍首相がそれほど非難される問題だろうかと疑問を持っていました。 ○アベノミクスに関しても賛否両論・毀誉褒貶様々ですが、少なくとも民主党政権時代よりは、経済は良くなったのでは思っていました。ただバブル崩壊後、世界全体の中で、日本の国力が大きく低下しているとの事実は、安倍政権にも責任があるのかどうかは、全く判りません。国民全体が安倍政権をどのように評価しているのかについて、反安倍の急先鋒と思われていた朝日新聞の以下の記事が全く意外でした。 ○また、ポスト安倍について、石破茂氏が圧倒的に国民的人気が高いとの報道には、いつも、ホントだろうかと強い疑問を持っていました。私としては、石破茂氏の記者会見等見ると、顔の作りは決して悪くないのに、どうしていつも、あんなに暗い・厳しい目つきをするのだろう、もう少し穏やかな目つきで話せないのだろうか、政治家は表情が重要なはずなのに、どうしてあれで人気が出るのだろうかと不思議に思っていました。以下の、記事には、少しばかり納得しました。 ******************************************** 安倍政権を「評価する」が71% 朝日新聞世論調査 朝日新聞デジタル2020年9月3日 22時30分 朝日新聞社が2、3日に実施した世論調査(電話)で、第2次安倍政権の7年8カ月の実績評価を聞くと、「大いに」17%、「ある程度」54%を合わせて、71%が「評価する」と答えた。「評価しない」は、「あまり」19%、「全く」9%を合わせて28%だった。第1次政権時、安倍晋三首相が辞任を表明した直後の2007年9月調査でも同様の質問をしているが、当時は「評価する」が37%で、「評価しない」の60%の方が多かった。 安倍首相の政策の中で、評価する政策を選んでもらうと、「外交・安全保障」の30%が最も多かった。「経済」24%、「社会保障」14%、「憲法改正」は5%だった。「評価する政策はない」は22%だった。 安倍政権は今年に入り、新型コロナウイルス対応で批判を受け、内閣支持率も低迷した。安倍首相が感染拡大の防止に向けて指導力を「発揮してきた」は41%で、「発揮してこなかった」の49%をやや下回った。男女別では、男性が「発揮してきた」37%、「発揮してこなかった」55%と厳しい評価だった。 第2次安倍政権では、森友・加計学園問題や、「桜を見る会」などの疑惑が相次いだ。安倍政権のもとで政治への信頼感が「高くなった」は18%、「低くなった」は21%で、ほぼ並んだ。「変わらない」は59%。年代別では、60代以上は「低くなった」が「高くなった」を上回った。 次期首相ふさわしいのは「菅氏」最多 朝日新聞世論調査 朝日新聞デジタル2020年9月3日 22時23分 朝日新聞社は2、3日に世論調査(電話)を行い、辞任を表明した安倍晋三首相の後継に誰がふさわしいかを聞いた。菅義偉官房長官が38%で最も多く、石破茂・自民党元幹事長が25%で続き、岸田文雄・同党政調会長は5%だった。 自民党総裁選に立候補を表明した3氏の名前を挙げ、選んでもらった。「この中にはいない」は28%だった。6月の調査で、7人の名前を挙げ、次期総裁にふさわしい人を聞いた時は、石破氏がトップで31%。菅氏は3%だったが、逆転した。 今回の調査結果を支持政党別に見ると、自民支持層では菅氏が49%で、石破氏の23%を大きく上回った。無党派層では菅氏が31%で、石破氏は22%だった。 次の首相に最も必要な資質を尋ねると、「リーダーシップ」37%、「公正さや誠実さ」32%、「政策や理念」15%、「調整能力」11%の順だった。 求める資質によって、ふさわしいと思う首相も異なり、「リーダーシップ」を選んだ人では43%が菅氏を支持し、石破氏の20%を引き離した。一方、「公正さや誠実さ」を重視する人では34%が石破氏を支持し、菅氏の25%を上回った。「調整能力」を選んだ人では菅氏支持が5割を占めた。 次の首相が安倍政権の路線を継承すべきかを聞くと、「引き継ぐ方がよい」45%、「引き継がない方がよい」42%に割れた。「引き継ぐ方がよい」と答えた人の59%が菅氏を支持したのに対し、石破氏は13%にとどまった。逆に「引き継がない方がよい」という人では、石破氏支持が37%で、菅氏の17%を上回った。 14日の自民党総裁選は、党員投票を省く「簡易型」で行われる。この選び方について「よくない」は60%で、「よい」の30%を大きく上回った。自民支持層では「よくない」が49%で、「よい」が44%だった。 衆院の解散・総選挙の時期は「今年中がよい」が23%(7月調査では27%)で、「来年がよい」は68%(同60%)だった。 ◇ 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、2日夕から3日夜にかけて全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した1028世帯から534人(回答率52%)、携帯は有権者につながった1096件のうち596人(同54%)、計1130人の有効回答を得た。 以上:2,358文字
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