平成27年 9月25日(金):初稿 |
○「文科省法科大学院公的支援見直し強化策における法科大学院累計一覧」の続きです。 文部科学省HP「公的支援の見直しの更なる強化策における各法科大学院の平成27年度累計一覧」とのPDFファイル2頁目各法科大学院の基礎データを桐ファイルとして取り込んで遊んでいます。私は法科大学院廃止論者ではありませんが、司法試験受験資格から法科大学院卒業要件を外して頂きたいと願っています。そうすると法科大学院の価値は益々下がる一方になりますが、激減中の法曹志望者を少しでも増やすためには仕方がありません。 ○司法改革は、これまでのように法学部出身者だけでなく他学部・社会人等に多くの分野から法曹を目指すことが出来るようにすることが建前でした。法科大学院基礎データには、平成26年合格者のうち非法学部出身者数・割合と社会人入学者数・割合のデータがあります。このデータのうち非法学部出身者数割合を降順(データが大きい順)に並べ替えてみました。 非法学部出身者数割合降順 鹿児島大学・島根大学は昔は国立大二期校で、昔からから法文学部があったはずですが、両大学の平成26年合格者全員他学部出身者です。非法学部出身者の割合が高い上位14校のうち半分の7校が募集停止で法科大学院から撤退しています。 次に社会人入学者割合を降順に並べ替えてみました。 社会人入学者割合降順 鹿児島・筑波・大東文化・神奈川・愛知学院が100%ですが、こちらも割合が高い上位14校のうち半分近い6校が募集停止で法科大学院から撤退しています。 ○平成26年の定員に対する入学者数の割合を示す入学定員充足率データも掲載されていますが、100%越は僅かに6校で、天下の東大すら93%です。東大の場合、法科大学院に合格しても公務員等に合格していれば、前途多難の法曹界より、別な道を目指すのかも知れませんが。 入学定員充足率降順 ○最後に募集停止・法科大学院撤退を決めた大学を絞り込んで、累積合格率降順で並べ替えてみました。募集停止校は入学定員充足率が軒並み低くなっています。 募集停止校累積合格率降順 以上:856文字
|