平成25年11月 9日(土):初稿 |
神戸ポートピアホテルのフロアマップ![]() ○この広大な神戸ポートピアホテルを会場に平成25年11月8日、第18回弁護士業務改革シンポジウムが開催されました。今回は、第1分科会「地方自治体の課題と弁護士の役割~実践例と今後の展望~」から第7分科会「弁護士による中小企業の海外展開支援~あなたの町の中小企業の挑戦を支えよう~」まで7分科会で開催され、私は第4分科会「弁護士紹介制度の現状と未来を考える」にスタッフとして参加しました。午前10時から1702名収容可能なポートピアホール全体会が開催されましたが、この時点ではホールに集まった参加者は、ホール収容人員の2~3割程度でした。しかし、最終的には1500人程度が参加し、各分科会に集まった延べ人数は1900名を超えたとのことでした。昭和61年に開催された第1回業務対策シンポジウムの参加者は150名だったそうですから、隔世の感です。 ポートピアホール ![]() ![]() ○パネルディスカッションの質疑応答で、弁護士ドットコムによるネット無料法律相談について、離婚等の市場が限定されているのにネットで相談を実現してパイを奪い合うのはいかがなものか、或いは、ネット相談者の表現力不足で相談内容自体が曖昧でいくらでも状況設定が可能なのに断定的に答えることで却って誤った知識を与えるのではとの否定的な意見が出されました。これに対し、弁護士ドットコム運営者の元榮弁護士や、これに登録して回答をして顧客を獲得しているとの参加弁護士から、弁護士に相談すべきかどうか迷っている顧客層が相当あり、これを掘り起こすことに意義があること、また、ネット相談の回答においては、限界があることをあらかじめ断り、限界をわきまえた回答をすれば足り、最終的には弁護士への直接相談を導けばよいのであり、いずれにしても、ネット相談は大いに意義があるとの回答がなされました。 ○回答に当たった参加者の大阪弁護士会会員の数年前までは、法律相談センターから回ってくる事件で十分事件は間に合っていたが、ここ2,3年センターから回ってくる事件が激減しているところ、弁護士ドットコムで積極的に相談に対する回答を行っている内に、従前は全く考えられなかった海外を含む遠方からの事件依頼を受けるようになり、事件を受けるエリアが圧倒的に広がったとの話は、大変印象的でした。私自身、2年前の横浜業革シンポで元榮弁護士と知り合ったことで弁護士ドットコムに登録しましたが、相談に対する回答だけでなく、事務所紹介等も住所氏名電話番号を書いただけで何も活動していませんでした。しかし、今回の話を聞いて、弁護士ドットコムの有用性を改めて認識しました。 ○元榮弁護士は、勤務弁護士13名を抱えるオーセンス法律事務所を経営していますが、弁護士ドットコムから事件依頼は全く受けていないとのことで、弁護士ドットコムは、あくまで元榮弁護士及びその経営する法律事務所以外の弁護士とお客様のマッチングを促進するための企画であるとの姿勢には、ただただ感心しました。私もその恩恵を被るべく弁護士ドットコムを活用しようかと思った次第です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 以上:1,918文字
|