平成25年11月 7日(木):初稿 |
○「平成25年もあと2ヶ月、どうなることかあれこれ雑感」を続けます。 平成25年11月8日(金)午前10時から神戸ポートピアホテルで、第18回弁護士業務改革シンポジウムが開催されます。私もスタッフとして、今回は、第4分科会「弁護士紹介制度の現状と未来を考える」に参加します。私の担当は、日弁連としてヒヤリングした5件の弁護士紹介サイトのヒヤリング結果と感想の報告です。弁護士紹介サイトは、大小相当数ありますが、平成25年11月時点では、「弁護士ドットコム」(平成25年7月時点登録弁護士数約6100名)が圧倒的シェアを誇り、これに「弁護士・法律事務所データベース」(平成25年7月時点ID発行弁護士数約2200名)が次いでいます。 ○この「弁護士ドットコム」、「弁護士・法律事務所データベース」以外の弁護士紹介サイトは、登録弁護士数においては、現時点では比較ならないほど小さく、紹介サイトとしての効果は、余り期待できないようです。私は、直接、地元の「仙台放送弁護士サーチみやぎ」のヒヤリングを担当しましたが、仙台弁護士会とタイアップでの企画にも拘わらず平成25年7月ヒヤリング時点での有償登録弁護士数は66名(全約400名中)に留まっています。 ○ここ1,2年弁護士不況が続き、弁護士HPが激増中です。仙台弁護士会でも、当HPの「仙台弁護士会の法律事務所」には、平成25年1月現在として私が把握した52事務所のHPを掲載していますが、その後、増えつづけ、11月現在では、100近くになっていると思われます。今後は、どの事務所もHPを持つのが当たり前になっていくと想像しています。 ○しかし、HPを持ったからと言って、また、弁護士紹介サイトに登録したからと言って、直ぐに集客効果があるかと言うと、そんな甘くはありません。私も、一応、日弁連弁護士紹介サイト、「弁護士ドットコム」、「弁護士サーチみやぎ」に無償登録していますが、そこで見たと言ってお客さまの問合せ電話等を受けたことは全くありません。1ヶ月8400円の「弁護士サーチみやぎ」有償登録をしている弁護士に聞いても、コストに見合う問合せは無いという回答が殆どです。 ○当HPは、ページ数が多く、その分アクセスもあり、2,3年前まではHPを見たとの問合せが、まずまずの数がありました。しかし、ここ1年程、アクセス数も減り、HPを見たとの問合せが目に見えて減っています。当事務所HPは、「へい、いらっしゃいませ」との宣伝姿勢は全くなく、掲載しているのは、殆ど私の趣味と実益を兼ねた記事だけです。この記事を見ての問合せは、2,3年前に比較して目に見えて減っている理由を、色々探りましたが、マーケッティング専門家の意見等を聞くと「いらっしゃいませ」との宣伝臭が強く、交通事故・離婚等直ぐに役立つ看板としてのHPが激増し、そちらの方に流れているのとの結論にならざるを得ませんでした。 ○そこで当事務所でも看板用の宣伝臭の強いHPを別立てで作成しようと、既に多数掲載されている宣伝臭の強いHPを彼方此方閲覧して、如何なる形式で創るかあれこれ思案中です。しかし、持って生まれて「謙虚で控えめ」な私には、宣伝臭の強いHP作成は至難の業と感じております(^^;)。 ○「当事務所が選ばれる○の理由」、「推薦の声」、「お客さまの声」、「圧倒的相談件数」等事務所自慢を延々と且つ堂々とこれ見よがしに並べるのは、シャイな私には大変な苦痛にも感じます(^^;)。しかし、HPサイトに限らず、「弁護士ドットコム」、「弁護士・法律事務所データベース」に登録している若手・中堅弁護士も色々工夫して事務所宣伝売り込み文句を考えています。売り込みが恥ずかしいなんて言ってられません。発想を転換しろ、転換しろと、懸命に言い聞かせています(^^;)。 以上:1,566文字
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