平成24年12月17日(月):初稿 |
○平成24年12月16日は、大河ドラマ「平清盛」終了後、午後9時頃から翌17日午前まで、主にNHK放送の選挙速報を見続けました。民主党惨敗は、これまで3年半の民主党政治の実績からは当然の結果と思いますが、安倍自民党の大躍進にも、全く高揚感はなく、何故か気が重くなるばかりでした。私としては、何とか、第3極がまとまって自民との対抗勢力になり、二大政党制が続くことを願っていましたが、結局、第3極はバラバラで日本維新の会以外は殆ど成果がなかったからです。 ○「平成21年衆議院総選挙民主党大勝利雑感」に「私自身、今回は試しに民主党政権になって欲しいと思い、おそらく、多くの国民もそう思っているのではと予測していました。」と記載したとおり、ようやく本格的に自民党に対抗出来る政権が出来て、自民党に代わってそれまでの自民党政治を打破して徹底した改革が出来ることを期待していました。 ○前回選挙では、ようやく自民党政治が終わったとの高揚感がありました。しかし、今回の選挙では、民主党大敗は当然の結果と受け止めるものの、安倍自民党の大躍進には、全く高揚感が感じられないように思えてなりません。「安倍首相突然の辞任の原因は結局健康問題?」で「最終的には身体がもう耐えられないと悲鳴を上げ、精神状態も評価をおとすことに耐える余裕もなくなり、今回の自爆的辞任に至ったものと思われます」と記載したあの安倍晋三さんが、どこかペタペタした発音で、勇ましい発現を繰り返すのには、ホントに今度は大丈夫なのと、疑問と違和感を感じております。 ○前回の選挙結果は、NHKラジオで当選確実者として次から次へと民主党当選者の名前が告げられのを聞いて、自民党壊滅状態に民主の勢いの強さに圧倒されました。しかし、今回、NHKテレビで、次から次へと自民党当選者の名前が告げられるのを聞いて、自民の勢いの強さは感じましたが、ホントに日本国民が自民党に期待しての結果なんだろうかと疑問を感じました。民主党政権の余りの酷さに辟易とした国民がやむを得ず自民党に入れた結果ではないかと推測しています。 ○小選挙区制度は、政権交代をしやすくするための制度でした。民主党に一度は政権を持たせて試してみようと少しは(あるいは大いに)期待して、前回の選挙結果になったものが、試しに政権についた民主党が、まるでダメな実績に終わった結果、今回は民主党総崩れとも評価出来る選挙結果で、政権が自民党に移るのも小選挙区制度では当然のことです。 ○前回の選挙結果は、「長年続いた自民党政権への失望、嫌気、飽き等がもたらしたものであり、決して民主党が積極的に支持されたものではない」との感想も述べていましたが、今回の自民党勝利は、民主党が自滅した結果であり、前回の民主党以上に、自民党が積極的に支持された結果とは思えません。例えば東京全体での自民党票は、前回○万票が今回は○万票で逆に○万票減っています。それでも自民が圧勝したのは、ひとえに民主がこけたこと、即ち民主党への投票数が減っただけに過ぎません。 ○小選挙区制の下では、一寸した風向きで政権党が覆される可能性が高く、今回の自民党政権も国民の不満が高まれば,次回衆議院選挙でまた民主党あるいは民主党に代わる第3極に政権が移る可能性があります。私としては、今回民主党は勿論、自民党にも入れる心境になれず、最後の最後まで誰に投票すべきか迷っていました。ここに入れたいと確信を持って言える政治勢力が育って頂きたいものです。 以上:1,433文字
|