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大地震発生後7日目ーマンション理事業務等で落ち着かず

平成23年 3月18日(金):初稿
○仙台市の当マンションのある青葉区一番町地区は、大震災翌日12日午後9時45分頃には電気が復旧し、同時に受水槽から高架貯水槽に水道水を吸い上げるモーターも稼働し水道供給も復旧しましたが、自宅のあるB棟高架貯水槽底に地震のため亀裂が入り貯水槽底からの水漏れが生じました。更にこの高架貯水槽の支柱とその土台が激しく振動したためかB棟屋上防水層とその下のコンクリートに亀裂が生じたらしく、B棟屋上の水がその下の部屋に浸水していることが判り、結局、B棟屋上貯水槽が使えない状況となりました。貯水槽が使えないと言うことはこの貯水槽から水道水を供給しているB棟全体及びA棟4階以下が断水になります。

○この亀裂事故でハッキリ認識できましたが、マンションでの水道水供給は、仙台市からの水道水を、先ずマンション1階受水槽で受けて貯蔵し、これをモーターでA棟及びB棟屋上の各高架貯水槽に吸い上げ、この高架貯水槽に貯蔵した水道水を、A棟屋上貯水槽からはA棟5乃至14階の各戸に、B棟屋上貯水槽からはA棟4階以下及びB棟全体の各戸に給水します。私は、1階受水槽から直接各戸に供給されているのか思っていたら違いました。水道水は、水圧書けるため高架貯水槽に持ち上げる必要があるようです。

○マンションでの水道水供給の仕組みについては、「ビル・マンションのポンプのしくみ」と言うコンテンツに分かり易く解説されています。高架水槽については、「高架水槽とは、ビルやマンションなどの屋上に設置されている貯水槽のことです。水道局から供給される水を受水槽に溜め、ポンプで高架水槽に水を引き上げて入居者に給水します。高架水槽は日光にさらされるため劣化しやすいので、早めの補修・メンテナンスが必要です。」との解説がなされていますが、おそらく築33年目に入る平成23年まで一度も交換はなされておらず相当老朽化していたものと思われます。そのため今回の地震に耐えられず底の部分に亀裂が入ったようです。

○底に亀裂が入った貯水槽に受水槽から水道水を汲み上げれば当然水漏れし、悪いことに、それを支える屋上コンクリートにも亀裂が入り、その下の部屋に水漏れが生じる事態となり、この貯水槽が使えなくなったわけで、折角、仙台市から水道が目前まで供給されているのに使えないというジレンマに陥りました。幸い、受水槽に蛇口があり、断水になっている区画の方々は、ここからバケツ、ペットボトル等に水を汲んで使っています。しかし、B棟は受水槽蛇口から離れており且つ、4階建てでエレベーターがないためバケツに汲んだ水を特に4階まで持ち上げるのは大変です。そこで管理組合として大きなポリタンクを購入し、水を汲んでB棟階段部分に置くなどの応急手段を取りました。マンション住人にこれらの的確な提言をされる方が居て助かっています。

○B棟屋上高架貯水槽下の部屋に水が漏れる原因は,おそらくこの大震災で屋上コンクリート一部に亀裂が入ったためと思われます。問題は,高架貯水槽から漏れる水が部屋まで浸水しているのかどうかですが、B棟屋上部分を精査すると屋上防水シートの一部が下に水が潜り込み足で踏むとブヨブヨすることが判明しました。この屋上防水シートの下に潜り込んだ水は相当量あり、どうやら相当以前から雨水等が少しずつ染み込み滞留したようでした。

○そこで急遽、その防水シート下に染み込んだ水、いわば溜まった「ウミ」を防水シート一部を切開して吸い取る工事を実行することになり、私も工事に立ち会いました。すると防水シートは三層になっており、一層目だけでなく二層目以下にも水はシッカリと溜まっており相当量の「ウミ」を取り出すことが出来ました。その結果、その下の部屋への浸水程度は、相当減少し、どうやら、高架貯水槽から漏れる水だけが下の部屋に浸水する原因ではなかったことが判明しました。

○そこでB棟高架貯水槽にも朝昼晩の食事時間に限定して水を供給することになり、管理人さんが今回の大地震で家屋が浸水し住めなくなったと言うことで当分出勤出来ない状況となっているため、私が、管理人の代役を務める羽目になり、時間を計って水道供給作業に従事しています。今回の大地震での全く想定外の被害でした(^^)。
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