平成22年12月 3日(金):初稿 |
○「弁護士マーケッティング方法ーHPでのSEO対策3」を続けます。 Googleから送られてきたAdWordsへの広告掲載5000円券で一日上限200円に設定して被害者側専門交通事故弁護士との表題で掲載しています。このAdWordsへの広告は、Googleページ右側4分の1程度の広告スペースに掲載されますが、私自身が2,3度クリックすると忽ちその掲載がなくなります。これは一日上限僅か200円のためと思われます。何度クリックしても掲載され続けているサイトもあります。 ○このAdWordsへの広告掲載によって、各弁護士HPのSEO対策が、大変気になり始め、これまではただ漫然と観ていたものが、注意深く見るようになりました。その結果、GoogleへのSEO対策をしている事務所は,ホントに,色々工夫して宣伝広告に邁進していることを実感しました。弁護士業界も顧客獲得競争にしのぎを削る時代に突入したことを実感します。 ○平成22年に入ってからは、さほど宣伝広告に力を入れていない弁護士の多くは多重債務事件が激減しているはずです。しかし、サラ金会社等の社員の話しを聞く限りは、多重債務事件は、一般の宣伝広告をしない事務所で激減しているほど、減っては居ないようです。一般の事務所で激減している理由は、MIRAIO外の三大宣伝広告事務所だけでなく、SEO対策を充実させて、多重債務整理専門事務所に多重債務整理事件が集中しているからと思われます。 ○これらのSEO対策を充実させている事務所においては,平成22年になってもなお、多重債務整理事件での売上が右肩上がりで上昇している例もあるそうです。多重債務整理事件だけに限らず、離婚等男女問題事件、相続事件、交通事故事件等もHPのSEO対策を充実させている事務所では,売上を維持し或いは上昇させている事務所もあるはずです。 ○しかし、SEO対策を強く自覚し、各弁護士HPを注意深く見るようになると、SEO対策に熱心な弁護士事務所HPは、どこも、「頼れる 身近な 弁護士」、「全力で誠心・誠意取り組む弁護士」、「常にトップレベルの解決をはかれる」、「当事務所だけの画期的システム」、「交通事故を得意分野とする弁護士」、「さまざまなシチュエーションにも対応可能」、「死亡・重傷事故などの高額損害賠償請求事件が得意」等々熱心な売り込み用語を並べて、いかにも当事務所が最高ですと売り込んでいます。 ○はたしてお客様は、このような売り込み用語が羅列されたHPを見て、一体、どの事務所が自分の事件解決に一番頼りになるか、その選択に迷うような気もします。これだけ、熱烈な宣伝用語での売り込みHPが多数羅列された場合、お客様は,どのような点、表現等によって、弁護士を選択するのかが気になり始めました。お客様の視点から見て,どのような売り込み用語が効果的なのか、弁護士業界以外では,色々研究もなされているでしょうが、弁護士業界の宣伝広告競争は、まだ始まってさほど時間が経っていないので、そのような研究も少ないと思われます。 ○今後は、単にHPを作って多くアクセスされるようにSEO対策を,シッカリ行って,現実に多くのアクセスが得られたとしても、最終的には実際に相談に来所され,事件を依頼されない限り、意味がありません。多くのアクセスを得るSEO対策と並行して,お客様に訴える、この弁護士に依頼したいとの気持を持って貰うHPの内容充実に努める必要性を感じております。しかし、これがなかなか難しい課題です。 以上:1,447文字
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