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父の形見SEIKO KING QUARTZの危機-無念!使用不能か

平成22年11月15日(月):初稿
○「父からの司法試験合格祝いプレゼントの時計の思い出」記載の通り、私は、昭和52年11月、当時、65歳で三重県の鰹漁船平船員として働いていた父から、司法試験合格祝いとして5万円もする金メッキのSEIKO KING QUARTZをプレゼントされ、以来、今日までこの時計を肌身離さず使用し続け、平成22年11月で丸33年になりました。この時計の状況は,次の写真の通り、時計本体周りの金メッキは剥げ、緑青と思われる緑色の線も浮き出て、如何にも年季の入った時計の外観となっております。

   

○ところが、この1週間程前から、秒針が1秒刻みで動くところ、2秒刻みで動くようになりました。この状況は電池切れ近いとの警告です。この電池交換は、ここ20年ほど事務所の直ぐ近くの一番町アーケード街南端近くにあるクドウ時計店に依頼しており、平成22年11月13日(土)にいつものように電池交換依頼にいきました。

○クドウ時計店のオヤジさんに電池交換を依頼して預けてヤマハ仙台一番町店などで買い物をして、クドウ時計店を再訪すると、そのオヤジさん、申し訳なさそうに、「すみませんが、電池交換のフタがどうしても開かないため、電池交換できません。メーカーに送って分解して貰うしかないですね。」と言います。メーカーに送ると、この時計の場合、相当痛んでいるので,あちこち修理されて、戻ってくるまでしばらくかかるとのことです。実は11月20日から恒例の事務所旅行に出発する予定で、なんとしても父の形見とも言えるこの時計同行で行かねばなりません。

○電池交換のフタは、上記写真の時計上部の溝の入った丸い部分で、黒い点が左側の黒い点と合った位置でしまっており、これを右側に回して、右側の黒い点に合わせるとフタが開くことになっています。ところがこのフタの溝にフタ開け用マイナスドライバのような器具を使って開けようとしてもビクともしない状況です。中で錆び付いてシッカリ固まってしまったのではと説明されました。私自身、その器具を借りて、懸命に回そうとしましたが、ピクリとも動かず、クドウ時計店のオヤジさんは、「プロがやっても回りませんから、先ず無理ですよ。」と冷たく言い放ちます。

○たまたま11月13,14日は事務所台所の上の階からの水漏れによる天井工事のため業者が入っており、その業者は何でも出来る方で、相談すると2人かかりで、一人は500円玉を溝にペンチで押し付け、もう一人がペンチでその500円玉を回す方法でやってみました。私は、この大事な時計が,押しつぶされてしまうのではと、ハラハラしながら見ていましたが、何とか、フタが回り始め、右側の黒い点まで到達しました。

○喜んで所定位置までフタが回った状態の時計をクドウ時計店に持ち込むと、今度は、その状態になれば、簡単に開くべきなのにどうしても開きません。オヤジさん、千枚通しのような細い金属を何本か使って、開けようとしますが、これまた、ビクともしません。「これはどうしようもないですね。」と、またもや、サジを投げられました。
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