平成22年 5月16日(日):初稿 |
○後記平成22年5月12日共同通信配信記事によると平成22年5月16日は、新司法試験最終日です。受験生の皆さんは、本当にご苦労様でした。私自身の近くにも平成22年新司法試験になんとしても合格してもらいたい人が居ますが、果たして何人合格になるのか気になるところです。宇都宮日弁連会長は合格者数を1500人に減らすとの公約でしたが、身近に受験生の居る私にとってはとんでもない話で、レベルが多少下がろうが、当初の予定通り3000人合格させて貰いたいと思っております。 ○身近に受験生が居るだけで、兎に角、合格して貰いたいたく、後記記事の通り3000人合格を出して貰いたいと思うくらいですから、これから結果を待つ受験生本人にとっては、心から3000人合格を念願しているはずです。合格後の就職先云々は、兎に角、合格してからの話で、今はただただ就職が大変であろうが、レベルが下がろうが、心から合格者を増やして自分がその合格者の中に入りたいと熱望しているはずです。合格しないことには何一つ始まらないからです。 ○3000人合格でたとえレベルが下がろうが、合格して法曹資格を得れば、後は本人の努力次第でなんとでもなりますが、合格しないことには何にもなりません。合格者の就職先確保のために合格者数を制限するなんて話は、まだ合格していない受験生にとっては迷惑この上ない話に違いありません。合格者のためにといいながら、すでに合格した自分たちの権益を守るために言っているだけに過ぎないと思って当然です。 ○先日、弁護士Aさんと上記の話をするとAさんは、合格者を増やせば当然レベルが下がり、却ってお客様に迷惑をかける割合が多くなるので、レベルを下げてまで合格者を増やすべきではないとの多くの弁護士が考える一般論を述べられました。これに対し私は、お客様がレベルの低い弁護士を選んで迷惑をかけられるかどうかはそのお客様の問題であり、弁護士側が一方的にお客様に迷惑をかけると決めつけ、司法試験合格者数を制限するのはお客様にとっては余計なお世話と思うはずだとの持論を述べました。 ○A弁護士は、お客様で弁護士のレベルが低いかどうかを判断できるのは僅かであり、多くのお客様は判断できず、宣伝ばかりうまくてレベルの低い弁護士を選んで迷惑を受けることになるのでお客様のためにもレベルの低い弁護士が生まれないよう合格者数は制限すべきと譲りません。私は、たとえレベルが低くてもお客様がそれでよいと選んだのであれば、とやかく言うことはないと思っております。お客様自身すなわち国民全般がレベルの低い弁護士が誕生するのは迷惑だから合格者数を制限すべきと言ってくれるのであれば、もちろん、それに従いますが、どうみてもそれを言っているのは弁護士自身かその関係者だけで、世間一般の意見にはなっていないように思えます。A弁護士との議論は平行線のままです。 ************************************************ 2010/05/12 13:20 【共同通信】 5回目の新司法試験 合格者3千人か 法科大学院修了者を対象にした5回目の新司法試験が12日、全国7都市の計12会場で始まった。合格発表は9月9日。 前回は合格者数が2043人と初めて前年を割り込み、合格率も過去最低の約28%だった。各法科大学院間の“質”の格差や統廃合が議論される中、出身校別の合格者数や合格率が注目される。 受験予定者1万908人のうち、約75%の8163人(速報値)が受験。受験は法科大学院修了後5年間で3回までと制限されているため、4人に1人が今回の受験を見送った形になった。 法務省の司法試験委員会は今回の合格者数の目安を2900~3千人としており、単純計算すると合格率は30%台になる。 12日は短答式試験、13、15、16日は論文式試験が実施される。 以上:1,600文字
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