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事務員の育て方-詳細な準備書面作成準備作業

平成21年 5月31日(日):初稿
「事務員の育て方-準備書面の作成が出来る例1」から始まって「法律その他>思い出の事件>ある遺言無効確認事件の顛末-筆跡鑑定あれこれ1~6」「相続家族>遺言書>ある遺言無効確認請求事件地裁判決1~3」「ある遺言無効確認請求事件控訴審判決」に至るまで、長々と当事務所で実際取り扱った事件を紹介してきました。

○この事件は、裁判所鑑定に従うと確実に敗訴する私にとっては大変な難事件でしたが、30年の私の弁護士生活で「事務員の育て方」の観点では最も印象に残る事件となりました。それは事務員も訓練と本人の努力次第では、ここまで成長することに感激したからです。そして是非紹介しておきたいと思う事例と思いました。

○上記紹介各コンテンツで、最終準備書面作成において、筆跡鑑定解説書籍を2冊購入して熟読精査した上で、裁判で登場した4件の鑑定書について、長い時間をかけて各論点毎に一覧表化してその内容を多角的に分析し、その違いを判り易く表示し、その上で当方に不利なAさん名義の遺言書の文字と生前のAさんも文字とは筆跡が異なると鑑定した裁判所鑑定と原告鑑定を執拗に攻撃する10数頁に及ぶ最終準備書面を作成したことを説明しました。

○この説明を読んで頂いた読者の方の殆どは、この最終準備書面作成は、興味あることには真摯に取り組む小松弁護士が殆どを自ら行ったものと確信されたはずです(^^)。4件の鑑定書全部で10㎝以上の厚さになり、また2冊の筆跡鑑定解説書の頁数も結構あり、これらの内容を熟読精査するだけで膨大な時間がかかっています。

○しかし、残念ながら小松弁護士は、他にも多くの事件を抱えておりこの事件にだけ集中して膨大な時間をかけることは出来ません(^^;)。先ず、私は各論点毎鑑定書内容説明一覧表作成のためにその項目だけ整理した一覧表叩き台を作り、その中身を埋める作業を担当事務員に指示しました。

○中身を埋めるためには4件の鑑定書を熟読精査する必要があり、担当事務員には時間をたっぷりかけて吟味して中身を埋めるように指示しました。早速担当事務員は作業にかかりましたが、筆跡鑑定書は専門用語が多く、読んでもなかなか理解しにくいので、既に購入済みの1冊の筆跡鑑定解説書を参考にすることも指示しました。

○ところが担当事務員、この解説書は判りづらいとのことで、ネットで調べてもう1冊筆跡鑑定解説書を購入し、これらを熟読した上で、一覧表作成にかかり、相当な時間をかけて、私が作成した項目に更に必要な項目を加えて見事に判り易い一覧表を作成し、更に自分で考えて数頁に渡る他の観点からの一覧表も作成してくれました。(以下、後日に続けます。)
以上:1,109文字

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