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私の自覚-弁護士は基本的にサービス業、世の指導者に非ず1

平成21年 4月 3日(金):初稿
○弁護士業は、プロフェッションであり、単なるビジネスではないと良く言われてきました。このプロフェッションという言葉の意味が私には,いまいち、良く判らなかったのですが、色々ネットで調べている内に「プロと何か」と言うページで、憲法学者清水英夫教授(現在,青山学院大学名誉教授)が法学部長当時,新入生に対して行った説示の中で「もともとprofesionとは,『神の前での信仰告白』のことであり,そこから転じた職業という意味も,単なる生業(なりわい)(ジョブ)ではなく,天職とか聖職のことを指していた。すなわち,直接間接に,神に従い,神に仕える仕事のことであった。そして,具体的には,神職(神父,牧師),医師および法律家を指していた。」との記述を見つけました。

Barrister BLOGの「プロフェッションとは。」では、「数世紀をかけ、西洋文化の中で醸成されてきた概念です。中世から、プロフェッションといえば以下の三者だけを指していたようです。
◆聖職者、◆医師、◆弁護士
このこともあってか、この三者には特に大きな社会的責任が課せられるとともに、自身は自らがプロフェッションであることを誇りに感じるという文化がありました。
現代では、いわゆる『プロ』はどの世界にも存在するようになりました。職業全体が「プロ」として表現されるような職業も増えてきています。そのため、プロフェッションのなんたるかは、随分変容してきているように思います。
」と説明されています。

○この聖職者は、神父、牧師と例えられるように西洋文化の言い方ですが、日本で言えば仏教の僧侶即ちお坊さん等も含むと思われますが、日本ではもう一つ聖職者と言うと学校の先生即ち教師も聖職者と呼ばれることもあります。学校行事登山での山岳遭難事故を題材とした聖職者である教師と生徒の師弟愛を描いた「聖職の碑」と言う映画もありました。

○この聖職者、医師、弁護士、教師の共通項はと言うと、実は一番助平人間の多い職種であるなんて説明もあります。普段、聖職として人間性を抑圧されているため、たがが外れるととんでもない助平行動に出るなんてまことしやかな解説もありますが,確かに児童ポルノ法違反では、教師が目立っているようにも感じます。

医師、弁護士、教師のもう一つの共通項は「先生」と呼ばれることです。先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」なんて諺もあり、「先生と呼ばれる、あるいは自分のことを先生と自称する人間に碌な者はいない。」、「代議士や教師・医者・弁護士などは、『先生、先生』と呼ばれて好い気になっているが、呼んでいる方は本当に尊敬している訳ではないんだよということ。」なんて解説されています。弁護士が、この「先生」と呼ばれる意味についてもう少し考えてみたいと思っております。
以上:1,148文字

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