平成20年10月 1日(水):初稿 |
○法律新聞の「飛耳長目」と言うコラムで竹中平蔵慶應義塾大学教授が代表となっている政策監視集団「チーム・ポリシーウオッチ」の日弁連というか弁護士全般に関する厳しい意見が紹介されていました。へエー、こんな考えもあるのかと思いましたが、私の備忘録として紹介します。尚、「チーム・ポリシーウオッチ」のHPを「弁護士」で検索すると以下の記事がありました。 「・グレーゾーン金利で、多重債務者である個人に対しては、金利に上限を設けるよりも行為規制を厳しくすべきだった。破産は簡単にできるが、日本の文化の中で破産者に対するレッテル貼りという問題があり、合理的に行動していない人が多い。また、サラ金の過払いの問題で一部の弁護士が暴走しており、マスコミも悪乗りしている。」 前後の記事を見るとどうも金利のグレーゾーン廃止について批判的であり、安易に破産手続で借金逃れをする如く多重債務者をとらえているような感じもします。この意見からは私も一部の暴走弁護士に入るのかも知れません(^^;)。 ○「チーム・ポリシーウオッチ」によると「弁護士会はキャリア官僚と変わらない」と真正面から言い切っているとのことです。そのHPでこの表現や弁護士会に対する批判記事を探しましたが見つかりませんでした。 ○法曹人口問題慎重論に対しては,「就職難が起きること自体、そこで淘汰が始まっているのだから、素晴らしいことだ」そうです。さすがの私も「素晴らしいこと」と言う評価には驚きました。長年、寡占体制(少人数合格者による業務独占)の上にあぐらをかいて威張ってきた弁護士に対する「ざまみろ」と言う感じが見て取れます。 ○「その先の実務の世界、実社会の荒波の中で淘汰していくべしとするのが、今の法曹改革の柱の一つだったはず。」とも表現しています。そして弁護士としてやっていけないのならばビジネスマンとして就職先を探せとも言っています。ここはやむを得ないところかとも思います。 ○急激な法曹人口増加による「質の低下」懸念に対しては「法曹の質の低下という話も、甘えの論理、驕りの論理極み」と一刀両断しています。質の維持は試験制度の問題ではなく、その後の法曹界の受入体制の問題で、受け入れる側の現役法曹人の心がけの問題であり、どの世界でも会社や先輩が選抜と訓練を行いプロに育てていくとのことで、どうやら質の低下は日弁連がカバーすべきと言っているようにも聞こえます。冗談じゃないと言う感もしますが。 ○原典に当たったわけではないのでその意見を正確に把握は出来ませんが,このような厳しい目も一部にはあると言うことは心しておくべきと思いました。 以上:1,081文字
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