平成20年 4月23日(水):初稿 |
○恩師小野敏夫先生の話を続けます。小野先生主催学習塾「英友会」は教授法に様々な創意・工夫が加えられていましたが、その創意・工夫は勉強面だけではありませんでした。 ○様々なレクレーション企画もあり、良く覚えているのは歌うクリスマス会です。審査・賞品付き素人演芸大会で、同時に参加者全員が数百円程度のプレゼントを持ち寄り、クジ引きでプレゼント交換会をしました。英芸大会は、「英友会」OBの高校生が殆どだったように記憶しています。私は、演芸のセンスが全然なく、結局、入賞して賞品を貰ったことは一度もありませんでしたが、塾生の意外な芸達者ぶりを見るのが楽しみでした。 ○次に良く覚えているのは、料理大会でした。気仙沼市の離れ小島の「大島」の小田の浜だったように記憶していますが、そこにキャンプの料理セットを持ち寄り、数人でチームを作り、カレーライス作りをして、その味を競うものです。子供の頃から現在までカレーライス大好き人間の私は、仲間で協力して作ったカレーライスの美味しさが強く印象に残り、仲間で作る料理の楽しさをここで味わいました。 ○更に「英友会」教室内で様々なゲーム大会を開催しました。記憶に残っているのは当時の人気TV番組の一つであった「シャープさん・フラットさん」を真似た曲名当てゲームです。何人かでチームを作ったチーム対抗だったように記憶していますが、歌謡曲からクラシックまで様々な曲が集められ、音楽テープから流され、チームみんなで考えるの楽しいものでした。 ○これらのレクレーション企画は、勿論、小野先生のアイデアで行われたものですが、大変意義があったことは、「英友会」塾生自治組織として○○会(名前がどうしても思い出せません)が作られて、会長・事務局等の世話人が選任され、この○○会が開催・運営する形を取っていたことです。 ○中学で言えば生徒会ですが、勉強以外の各種企画も塾生が自治的に行う形式として、企画のための○○会の会議が定期的に開かれ、世話人が集まり、協議してその企画実現に向けて段取りを決め実行する形で各種レクレーションが開催され、小野先生は、勉強以外の企画の実現まで指導してくれたのです。 ○小野先生から受けた恩で最大のものは、この○○会の会長に推挙してくれたことです。「英友会」のお陰で中学時代の英語の成績だけは予想外に良かったのですが、生来気が小さく引っ込み思案で人前に立つことが苦手な私の性格を良く見抜いていた小野先生が私の今後も考え、固辞する私を説得して会長に据えて頂き、何とか会長の任務を果たしました。シャイで人前に出たがらない性格は今でも変わりませんが、何とか、弁護士稼業を続けられる基礎は小野先生に形作って頂いたと感謝しています。 以上:1,112文字
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