平成19年 5月26日(土):初稿 |
○平成19年10月5日(金)に札幌プリンスホテルを会場に第15回日弁連業務改革シンポジウムが開催されるますが、私もこの運営委員会の一員として参加しており、事務所の共同化を検討する第1分科会に所属しています。この第1分科会の案内文は以下の通りと紹介しました。 小規模事務所の人事戦略 新人弁護士とともに次なるステージへ 弁護士の大量増員時代を迎え、2007年度は2500人規模の新人弁護士が新たに生まれようとしています。この新たな弁護士を我々がどのように受け容れるかは喫緊の課題です。我々はこれら新人を、両手を広げ暖かく歓迎したいと思います。我々にとって、こうした新人が大量に供給されることは大きな飛躍のチャンスでもあります。当分科会においては、弁護士の多くが占める規模の小さな事務所を中心に、この問題にアプローチを試みます。新人弁護士の採用で事務所も活性化し、新人弁護士も成長し、やがて事務所も飛躍していく―大量増員時代は、このような事務所発展モデルを今まで以上に促進する可能性を秘めています。小規模事務所の人事戦略の中から、その実態と将来像を探ります。 ○この弁護士大量増員時代の到来は、ここ10数年来の司法改革路線によって実現したものですが、おそらく既に弁護士となって既得権を得ている人々の大半は、建前論は兎も角、本音では、「困ったものだ」と言うのが正直のところと思われます。 ○私自身、平成13年2月に仙台弁護士会会報に投稿した「これからの弁護士」の中で「(独占・寡占・競争排除の)3大特権の運命は、風前の灯火の状況である。10年先には3大特権で厚く保護された時代は、古き良き時代として懐古の時代とな ることは確実となった。本音を言えば、せめて私の現役時代は、この古き良き時代が続いて欲しいとの希望もないわけではない。しかし今はこれも運命と諦め、特権喪失の時代到来を覚悟している 。」記載しております。 ○このシンポ案内文の「我々はこれら新人を、両手を広げ暖かく歓迎したいと思います。」について、3代目弁護士の独り言と言うブログで「すばらしい!是非とも、温かく迎えてあげてくれ!この文章を書いたお方が。……『我々』って誰のことでしょうね。勝手に、日弁連全会員を代表したような表現を使ってほしくないですね。市井の法律事務所は、もはや、過当競争に押しつぶされて、一昔前のような余裕はないんですよ。」と噛み付かれています。 ○これを読んで思わず笑ってしまいましたが、私は、この案内文は建前論と理解しています。弁護士大量増員制度が出来てしまった以上、「困ったものだ」と嘆いていても仕方がない、この制度を前向きに捉えて何とかしようじゃないかと、この案内文は叫んでいます。確かにこのテーマは「小規模事務所への新人弁護士の採用押付」の面はありますが、事務所共同化のメリット、活用方法等私なりに考えていこうと思っております。 以上:1,217文字
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