平成17年10月12日(水):初稿 |
○弁護士というと皆お金持ちと言う誤ったイメージをお持ちの方も多いようです。良く医者と弁護士と並べて評価されますが、どちらがお金持ちかというと圧倒的に医者の方だと思っております。 ○弁護士にも東京、大阪等大都市には、納税額2000万円以上のリッチな弁護士も相当数居ますが、全体に対する割合は小さなものです。弁護士の収入については日弁連業務改革委員会で10年毎に全弁護士数の1割程度の弁護士にアンケートを送付してその回答を元に弁護士の経済状態調査をしていましたが、設問が細かすぎてアンケート回収率が低すぎ、調査は停止になっています。 ○その代わり日弁連執行部で2004年に設問を簡明にして全弁護士に収入状況等のアンケート調査をして4446名から回答を得て弁護士センサス集計として、2004年10月30日発行弁護士白書2004年版に掲載しております。 ○この公刊された弁護士白書2004年版によると、札幌・仙台・香川・福岡・広島の高裁所在地の弁護士会所属弁護士の2003(平成15)年の収入等状況は以下の通りです。 弁護士の収入(経費控除前の総売上) 金額 割合 累計 (仙台弁護士会221名換算数、累計) 2000万円未満 26.4% 26.4% (63名、 63名) 2000万円~4000万円32.9% 59.3% (78名、141名) 4000万円~6000万円15.8% 75.1% (38名、179名) 6000万円~8000万円 7.8% 82.9% (19名、198名) 8000万円~1億円 5.1% 88.0% (12名、210名) 1億円以上 4.5% 92.5% (11名、221名) 未回答 7.5% 弁護士の所得(経費等控除したもの) 金額 割合 累計 (仙台弁護士会221名換算数、累計) 1000万円未満 25.9% 25.9% (62名、 62名) 1000万円~2000万円33.4% 59.3% (80名、142名) 2000万円~3000万円17.9% 77.2% (43名、185名) 3000万円~4000万円 6.8% 84.0% (16名、201名) 4000万円~5000万円 4.0% 88.0% ( 9名、210名) 5000万円以上 4.8% 92.8% (11名、221名) 未回答 7.3% ○上記数字は、10人の内6人が収入(経費控除前の総売上)については4000万円未満で、所得は2000万円未満であることを示します。又4人の内3人が収入(経費控除前の総売上)6000万円未満で、所得は3000万円未満であることも示しています。 ○上記()内数字は調査した年度2003年の仙台弁護士会所属弁護士数を221名とした場合の具体的該当人数です。計算上は仙台弁護士会に1億円以上売上のある弁護士が11人もいます。一体どなたでしょうか。小松弁護士が入っていないことは言うまでもありませんが(^^;)。 ○上記数字は札幌等5県の弁護士の平均数字ですから、仙台弁護士会にそっくり当てはまるとは限らず、あくまで仮の数字です。おそらく全国弁護士平均の収入(経費控除前の総売上)は3500~4000万円前後、所得は1500~2000万円程度ではないかと思いますが、この数字は、金持ちと評価すべきかどうかは意見の分かれるところでしょうね。 以上:1,395文字
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