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第1回日本脳脊髄液漏出症学会学術集会参加-はじめに

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令和 4年 4月21日(木):初稿
○令和4年4月16・17日の2日間に渡って開催された日本脳脊髄液漏出症学会主宰の第1回日本脳脊髄液漏出症学会学術集会に参加してきました。テーマ「硬膜穿刺後頭痛と特発性低髄液圧症候群」脳脊髄液漏出を紐解くとされています。公表されたプログラムは、市民公開講座も含めて、4月16日午後1時05分から午後6時まで、17日は、午前9時から午後5時45分まであり、医学素人には難解極まるものでしたが、医師及び医学研究者による23の演題での講演と3件の特別講演を含む、大変充実したものでした。

○現在、交通事故後の脳脊髄液漏出症についての損害賠償請求訴訟事件を2件抱えており、その事件に参考になるデータ収集が参加の目的でした。日本脳脊髄液漏出症学会は、HPでの初代理事長中川紀充明舞中央病院脳神経外科医師挨拶記載の通り、「旧・日本脳脊髄液減少症研究会は2003年第1回低髄液圧症候群研究会に始まりますが、篠永正道先生(国際医療福祉大学熱海病院教授)が低髄液圧症候群・脳脊髄液減少症に取り組まれ、その後、本疾患の診療を始めるようになった医師達により結成されました。」とのことで、旧・日本脳脊髄液減少症研究会での確か横浜で開催された集会に参加したことがあります。

○現在抱えている事件の関係で参考になると思われた講演は、演題17番;姫路赤十字病院 麻酔科ペインクリニック部長石川慎一医師の生食パッチが有用であった例と、演題21番;東北大学大学院歯学研究科北條祥子氏の脳脊髄液漏出症患者の環境過敏反応に関する調査データでしたが、その講演データの入手方法を検討しているところです。

○演題20番高橋浩一山王病院脳神経外科医師の「新型コロナワクチン接種が契機で発症したと思われる脳脊髄液減少症の4例」には驚きました。いずれも10代の若者ですが、新型コロナワクチン接種が契機で脳脊髄液漏出症を発症した事例が4例もあったとのことです。最初の1例は、コロナワクチン接種後、強固な頭痛・めまい・倦怠感等が出現し、複数の総合病院で精査・加療を行うも効果がなく、日中半分以上臥床している状態が持続している患者について、脳脊髄液漏出症を疑い各種検査をするも明らかな髄液漏出を認めなかったが、硬膜外生理食塩水注入試験で頭痛が著名に改善したため脳脊髄液漏出症と診断し、その後ブラッドパッチを施行した結果、頭痛・めまい・倦怠感が消失したとのことです。他の3例も経過は多少ことなっても最終的にはブラッドパッチが奏功し、コロナワクチンに脳髄液漏出と判断せざるを得ず、若年層のワクチン接種は慎重に考えるべきとされていました。

○現在取扱い中事件も、当初の各種検査で脳脊髄液漏出所見がないところ、硬膜外生理食塩水注入試験(生食パッチ)で症状改善効果が著しく脳脊髄液漏出症と診断されたものです。この硬膜外生理食塩水注入試験(生食パッチ)の機序等について詳しく記載された文献がなく、今後、その収集に努めたいと思っているところです。
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