旧TOP : ホーム > 交通事故 > 自賠責保険・任意保険の基礎 > |
平成25年 4月12日(金):初稿 |
○「弁護士費用特約-他人の自動車使用中の事故に使えるか」を続けます。 弁護士費用特約には、「(保険をかけた)自動車に乗っていて事故にあったときに、弁護士に相談する費用などを補償」する「自動車事故弁護士費用特約」と、「自動車や自転車に乗っているときの事故だけでなく、日常生活で事故にあったときも、弁護士に相談する費用などを補償」する「弁護士費用特約」の2種の弁護士費用特約を用意していることを確認した私は、自分が加入している三井住友海上の自動車保険証券を確認してみました。 ○保険料は、割引63%のノンフリート等級20等級となっており、全体金額の記載はあります。しかし証券裏面の補償内容と保険金額記載各特約毎の保険料の記載は全くありません。問題の弁護士費用特約ですが、「自動車事故」との限定のない「弁護士費用特約」で、 「日常生活の事故(自動車事故を含みます)により生命または身体を害されたり、財物に損害を受け、損害賠償請求費用や法律相談費用を負担した場合 【損害賠償請求費用保険金】1名につき300万円限度 【法律相談費用保険金】1名につき300万円限度」 と記載されており、自動車限定はなく、ホッとしました。 ○この弁護士費用特約保険料がいくらになっているのか調べようと約款を見たのですが、記載が見当たりません。弁護士費用特約に限らず、種々の約款も見てみましたが、その保険料についての記載は、約款にはないようです。保険料に関する特約との40頁に渡るまとまった記載があるのですが、分割払いやクレジットカード払い特約なんて細かい記載があるも、肝腎の各特約毎の保険料が記載されていません。 ○そこで三井住友海上HPの「自動車保険をご契約いただくお客さまへ 重要事項の説明」と言うPDFファイルを開いて見るも、保険料というページに保険料の説明はあるも、各特約毎の保険料は記載されておらず、弁護士費用特約保険料がいくらになるのか重要事項説明にもありません。保険契約の対価である保険料の内訳説明がなされず保険契約が締結されるのは相当問題がありそうですが、かくいう私自身、かれこれ初めて自動車を購入した26歳以降35年間に渡って自動車保険契約を締結し続けて来るも保険料の内訳を確認したことはありません(^^;)。 ○「自動車保険 特約毎の保険料」のキーワードでGoogle検索をかけると「おとなの自動車保険」というHPの「個々の補償(特約)の保険料を確認しながら、必要な補償を自由に選べる」というページが出て来ます。ここで「弁護士費用特約 オプションで加入いただけます」に行くと、 「家族のためにも補償はしっかりとつけたい30代Aさんの場合 限度額300万円で900円」 「息子さんも運転する50代Eさんの場合 限度額300万円で1100円」 と出て来ます。 この保険会社、セゾン自動車火災保険のようですが、保険会社によって随分保険料が違うものです。 ○「Eさんの補償内容を詳しく見る」をクリックすると以下の画像が出て来ますが、各特約毎の保険料とその合計額が明確に記載されています。本件契約はこのように保険料内訳を明確に示して行うべきと思います。 以上:1,299文字
|