平成18年 7月 8日(土):初稿 |
○昨日は久しぶりに仙台地方振興事務所県民サービスセンター内の交通事故相談室での交通事故相談担当でした。この相談は私が弁護士になった昭和55年当時も既に存在し、当時は宮城県交通事故相談室と呼ばれていましたが、今の正式名称は、宮城県仙台地方振興事務所総務部県民サービスセンター交通事故相談となっているようです。 ○ここの相談は、交通事故相談員と呼ばれる方が、月曜日~金曜日の午前9時~午前11時、午後1時~4時まで無料で①損害賠償の計算方法や請求方法・過失割合などについて知りたいとき、②示談の進め方について知りたいとき、③民事調停や訴訟の手続きについて知りたいとき、④その他、交通事故で困っているときや解決方法が分からないときの相談に当たっています。 ○弁護士相談は毎週金曜日の午前10時~12時、午後1時~2時まで仙台弁護士会の担当弁護士が交通事故相談員の方では手に負えない難しい相談を担当します。仙台弁護士会弁護士で担当を登録した弁護士が交代で担当しますが、最近は会員数が増えたため1,2年に1回ずつの頻度でしか担当が回ってきません。 ○仙台市にも仙台市交通事故相談所があり、本庁では月から金まで毎日、各区役所でも週2回程度無料相談を行っているようですが、こちらの相談は弁護士相談がないのか、私の知る範囲では仙台弁護士会に弁護士派遣依頼は来ていませんでした。 ○その他の公的な相談所としては損保協会のそんがいほけん相談室がありますが、損保協会仙台(or東北)支部交通事故相談でも弁護士相談があり、最近は数年に1回程度担当が回ってきます。 ○これらの相談所で弁護士に回ってくる事案は難しいものが多いのですが、私がいつも疑問に思うのは弁護士に相談する前の相談員段階での相談はどのように行われているのかと言うことです。繰り返し述べていますが、交通事故による損害の基準は自賠責基準、任意保険基準、裁判基準の3段階あり、相当の差があります。この点を相談員の方はどのように説明しているのか気になるところです。また交通事故事件は簡単そうに見えて実は大変奥も深く大変難しい論点が多数あり、これらに相談員の方が気付くだろうかとの心配もあります。少しでも難しいと思ったら専門家の弁護士に回して欲しいところです。 以上:935文字
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