仙台,弁護士,小松亀一,法律事務所,宮城県,交通事故,債務整理,離婚,相続

旧TOPホーム > 健康 > その他健康 >    

松田道雄訳貝原益軒”養生訓”紹介-巻三飲食の上-食べ過ぎるな!

令和 3年10月10日(日):初稿
○「松田道雄訳貝原益軒”養生訓”紹介-巻一総論上序文人のからだは等2」を続けます。今回は、66頁から94頁までの巻三飲食の上で、飲食の総論的な解説で、以下、その備忘録です。

○「元気は生命のもと」との小見出しから始まり、食事の注意事項が詳細に記述されています。一貫しているのは、石原結實先生の教えの「食べるな!」に通じる教えです。食事はアッサリしたモノが良いから始まり、欲に勝つ、腹八分目等食事を制限すること、食べ過ぎ厳禁が強調されています。夜食は食べてはならず、夕食の後、消化しないうちに早く寝ると病気になるなんて、原則として、午後9時には就寝する私には、ギョッとする記述があります。

○食事制限について、適量を越さないようにかたく慎んで度をこしてはいけないとし、これで十分だと思うほど食べると、かならずあとで腹がふくれすぎて病気になると警告しています。私の印象に残った記述は、「酒食を過ごし、害をなしたときに、酒食を消す強い薬を用いないと酒食を消化できない。」から始まる「酒食を過ごして」でした。

○そのたとえの記述が面白いと感じました。酒食を過ごすことは、敵がわが領内に乱入して、不法をはたらき、城のかこいを攻め破ろうとすることで、これに対し強い薬を飲むことは、こちらからも強い兵を出して防戦させ、味方の士卒がおおぜい討ち死にしないと敵に勝てず、薬を使って消化するのは、自らの腹の中を敵味方の戦場とするものとしています。

○飲んだり食べたりした酒食が、敵となって自分の腹の中を攻めやぶるだけでなく、こちらが使う強い薬もみな病気をせめるから元気も減り、敵兵も味方も、自分の腹の中で入り乱れて元気をはなはだしく損じ、胃の気をそこなうとしています。結論として、敵を自分の領内に引き入れて戦うよりも、外で防いで領内に入れさせないようにするのが一番良いとしてます。要するに酒食は基本的に敵兵です。私が、石原結實先生の御説から、「食は悪!、栄養は悪!」と言っていることと同じと理解しました。

○「食は悪!、栄養は悪!」でも、前提として「過剰な」、「取り過ぎの」が入ります。少ない、或いは適度な食・栄養は、全く悪ではありません。「食が少ないと」との小見出しの説明に「食が少ないと脾胃のあいだにすきまがあって元気がめぐりやすく、消化しやすく、飲食したものがみなからだの養いになる。だから病気が少なく、からだが強くなる。」とし、これに対し「食が多くて腹いっぱいになると、元気のめぐる道をふさぎ、すき間がなくなって消化せず、飲んだり食べたりしたものが養いにならず、滞って元気の道をふさぎ、循環せずに病気になり、酷くなると苦しんで死ぬ。」と大変判りやすい説明をしています。

○現在の医学から正しい説明なのかどうかは疑問ですが、兎に角、飲み過ぎ・食べ過ぎへの厳しい警告、シッカリ自覚します。
以上:1,173文字

タイトル
お名前
email
ご感想
ご確認 上記内容で送信する(要チェック
※大変恐縮ながら具体的事件のメール相談は実施しておりません。

 


旧TOPホーム > 健康 > その他健康 > 松田道雄訳貝原益軒”養生訓”紹介-巻三飲食の上-食べ過ぎるな!