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石原結實医師の新型コロナウイルスに関する見解紹介-ワクチン

令和 3年 7月 3日(土):初稿
○石原結實医師は、コロナウィルスについてどのような見解を持たれているか興味がありましたが、イシハラクリニックHPは、2016年で更新が止まっており、その見解が不明でした。ネットで「石原結實 コロナウィルス」として検索すると、「コロナ、日本人口の20%が感染・抗体保有すれば終息?ワクチンと伝染病の意外な関係」と言う2121.02.15付記事が見つかりました。

○「かなりの割合の人々が感染するか、ワクチン接種により抗体(免疫)を持つようになると、免疫を持たない人が現に感染している人と接触する機会が少なくなる(ウイルスが新たな宿主を見つけられなくなる)ことで感染拡大がストップする」とワクチンに肯定的見解をもたれています。

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コロナ、日本人口の20%が感染・抗体保有すれば終息?ワクチンと伝染病の意外な関係
文=石原結實 イシハラクリニック院長、医学博士


 新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染拡大に歯止めをかける「切り札」として、日本では2月下旬から、ワクチン接種がスタートする。イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、イスラエルなどでは、すでにワクチンの接種が進んでいる。

 生体に免疫をつくらせる抗原を含む生物学的製剤をワクチンという。免疫とは、文字通り「疫=病気」を逃れるための反応で、その主役は血液中を流れる白血球だ。好中球、好塩基球、好酸球、リンパ球=Tリンパ球、Bリンパ球、NK細胞、マクロファージなどの種類がある。白血球は血液1立方mm中4000~9000個存在する。人間の血液量は体重の13分の1(リットル)であるから、約4~5リットル(4000~5000cc)。よって白血球は血液内に300億個くらい存在することになる。

 獲得免疫…Bリンパ球が抗原に対して抗体(免疫ブロブリン)というたんぱく質をつくって対抗する。抗体産生に1~2週間要する。

 1回抗体が産生されると2回目以降、抗原(細菌やウイルス)が侵入してきても、また抗体が抗原をミサイルのごとく攻撃して破壊するので、同じ病気には2度と罹らないか、罹っても症状は軽く済む。ハシカ(ウイルス)に罹ると2度は罹らない、といわれる所以(ゆえん)である。

 ワクチンは獲得免疫を働かせることによってその効果を発揮する、ということになる。

 痘瘡(天然痘)はエジプトのミイラにも痘瘡罹患の痕跡が確認されているなど、太古の昔から人類を苦しめてきた疫病である。痘瘡ウイルスに感染すると高熱が出て、全身の皮膚、粘膜に水痘状の発疹が現れる。

 痘瘡は近年までアフリカ、インド、パキスタン、東南アジア、南米では毎年数万人の人が罹患する風土病であった。しかし、WHO(世界保健機関)による徹底的な種痘(ワクチン)での撲滅作戦が成功し、1980年に根絶宣言が出されてからは地球上から痘瘡患者は皆無となった。

ワクチンの歴史

 種痘の考案・開発者はイギリスのエドワード・ジェンナー医師である。1796年当時、死亡率も高く、原因も不明だった痘瘡は悪魔の病気として恐れられていた。しかし、酪農家の間では発生が少なく、罹っても軽症で済むことが経験的に知られていた。ジェンナー医師は牛の痘瘡ウイルスを健康人に接種することを試みたところ、予防効果が認められた。これが ワクチンの始まりである。

「ワクチン」(vaccine)の名は、フランスの細菌学者ルイ・パスツール(1822-1895)が、伝染病の予防のために接種する弱毒性微生物=生ワクチンをラテン語の雌牛(vacca)と“vaccinia”(牛痘)より考えついたことに由来するという。現代医学では「ワクチン」を、

・生ワクチン…生弱毒性微生物(細菌やウイルス)を含む

・不活性化ワクチン…不活性化微生物または感染防御抗原を含む

に分けている。今回のコロナワクチンは不活性化ワクチンで、「mRNAワクチン」と呼ばれ、「コロナウイルスがヒトの細胞に侵入するときに使うたんぱく質をつくる遺伝情報を含む物質」である。コロナワクチン接種の目的は、体内に抗体をつくり、

・重症化する患者数を減らす

・集団免疫を完成させて、コロナ感染症の拡大を防止する

ことにある。「集団免疫」とは、「ある国や地域のなかの人(集団)がその感染症に罹るか、ワクチンを接種することによって多数の人々が免疫(抗体)を獲得し、それにより集団全体が感染から守られるようになる現象」のことをいう。

 つまり、かなりの割合の人々が感染するか、ワクチン接種により抗体(免疫)を持つようになると、免疫を持たない人が現に感染している人と接触する機会が少なくなる(ウイルスが新たな宿主を見つけられなくなる)ことで感染拡大がストップする、ということである。

「集団免疫閾値」

 2020年3月、イギリスの著名な疫学者が「人口の60%が感染するか、ワクチン接種で抗体を持つようになると感染症は終息する」と述べたが、中国・武漢でも横浜に寄港したダイヤモンド・プリンセス号でも、感染者がその集団の60%になることはなかった。ダイヤモンド・プリンセス号の乗員乗客3711人のうち712人(19.2%)が感染し、13人が死亡した事実は、集団のうち約20%の人が感染することで「集団免疫」がつくられることを示唆している。「集団免疫を獲得するには、その集団内にどのくらいの抗体(免疫)保持者が存在すればいいか」を示す指標を「集団免疫閾値」というが、その値が20%だと指摘する専門家もいるが、プリンセス号の事象もそのひとつの証左となる。

 この計算でいくと、日本の人口約1億3000万人の20%、約2600万人の人がコロナ感染やコロナワクチン接種で抗体を保有することになれば、コロナも終息していくということになる。

 コロナワクチンは異例の早さで開発、製造、承認されたので、副作用に対する不安や、そもそもその効果に対する疑問も少なくない。AFP通信によると、2020年、欧米よりノルウェーでワクチン接種が始まって以来、7万人のうち104人が副作用を訴え、33人が死亡した。このワクチン接種を希望する人が国内で50%強と意外に少ないのは、こんな事情があるからかもしれない。

「風邪薬は治りかけに飲むとよく効く」といわれるし、19世紀から20世紀前半まで欧米諸国、日本で猖獗(しょうけつ)を極めた結核も、原因菌が発見されたのが1882年、その化学療法(抗生物質であるストレプトマイシン)が開発されたのは1943年以降であったが、実は欧米諸国では1850年以降は結核による死亡率は減り始めていた。結核の感染が下火になったときに出現した化学療法により結核は抑え込まれた。「どんな病気に対する薬も、治りかけのときに服用するとよく効く」と揶揄する学者もいる。

 コロナもこれまでたくさんの人が感染し、免疫(抗体)をもつ「自然の集団免疫」が形成されつつある今だからこそ、ワクチンも大いに効果が出る(ように見える)といううがった見方もできる。そういう屁理屈は抜きにして、ジェンナーが行った実験を記念してつくられた5月14日の「種痘記念日」までに、このコロナ禍が終息してほしいものだ。

 コロナが終息すると、治療医学ではなくワクチン(や集団免疫)による予防医学の勝利ということになる。どんな病気も、治療により予防のほうが大切なのだ。


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