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歯科医師が指摘!爪ようじを使い続けると歯が動く-要注意!

平成30年12月23日(日):初稿
○「歯磨きは食後すぐが良いって本当?-との解説記事紹介」の続きで、食後の爪楊枝の話題です。
私は、年齢の上昇と共に歯と歯の間に食事中の食べかすが詰まることが多くなり、数年前からレストラン等で食事後、爪楊枝を利用することが多くなっていました。食卓テーブルにティッシュと共に爪楊枝まで置いてあるレストランは少なくて店員さんに頼んで爪楊枝を貰うこともよくありました。

○ところが、以下の「歯科医師が指摘!爪ようじを使い続けると歯が動く」の記事の中の「爪ようじを使い続けると歯が動く可能性があるため、適切な歯間部の清掃を行わないと歯の間から歯周病が進んでしまいます」との歯科医師の言葉に、今は爪楊枝は使わないようにしています。

○最近は、ゴム製の使い捨て歯間ブラシをポケットの中に入れておき、レストラン等で食事後これを利用するようにしています。「ゴムタイプの歯間ブラシなら柔軟性があるので、歯ぐきを傷つけず心地いい刺激を与え、歯の間を丁寧に掃除することができる」とのことだからです。

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歯科医師が指摘!爪ようじを使い続けると歯が動く
2016年11月21日 12:00エキサイトニュース


昼食後、会社のトイレで歯を磨いている人をみかけたことはないか。中には、歯間ブラシなどを使ってかなり念入りに手入れしている人もいる。そんな人がいる一方で、歯磨きはせず、食後に爪ようじで食べ物のかすを取り除く程度の人もいる。楽チンでいいなーと思う反面、爪ようじも毎日使うと歯に隙間ができてしまいそうと心配になったり。でもそれって都市伝説かなぁと思いつつも、気になったので「お口の総合クリニック」つくばオーラルケアクリニック院長の飯田裕先生に、爪ようじや糸ようじを使う際のリスクなどについて聞いてみることにした。

■爪ようじを使い続けると歯が動く
爪ようじや糸ようじを使うと、歯に隙間はできてしまうのだろうか?
「まず知っていただきたいのですが、歯と歯の間には生理的な隙間があります。デンタルフロスの太さは好ましいとされている歯と歯の間の生理的な隙間の幅と同じです。ですから、デンタルフロスで余計に歯の隙間が広がることはありません。言い換えれば、適切な歯並びの方であれば、普通のデンタルフロスは通ります」(飯田先生)

さらに飯田先生によると、糸ようじは正しく使えば特に問題はないが、爪ようじは使い続けるとある事態を引き起こすという。
「毎日の習慣として爪ようじを使い続けると、歯が動いてしまう可能性があります」(飯田先生)
衝撃である。あの細く小さな爪ようじで歯が動くとは……!

「歯並びを治す歯列矯正で、形状記憶合金のワイヤーや小さなシリコンゴムなどの弱い加圧力で歯を動かすように、毎食後、爪ようじを歯の間に食い込ませると、歯並びに影響を与える可能性があるのです」(飯田先生)
爪ようじのような小ささでも、毎食後続ければ歯を動かすだけの圧力になるというわけだ。
「歯並びへの影響だけではありません。先ほどもお話した通り、爪ようじを使い続けると歯が動く可能性があるため、適切な歯間部の清掃を行わないと歯の間から歯周病が進んでしまいます」(飯田先生)

歯並びへの影響、歯周病の進行というリスクに加え、飯田先生はさらなる危険性を指摘する。

■爪ようじを使えてしまう歯の間の隙間に問題アリ
「爪ようじを使っている人というのは、歯の間に食べかすが入る人です。その隙間がどうしてあいているのかという理由の方が実は重要です。食べかすが詰まること自体が異常を示すサインかもしれないからです。単に歯並びや歯の向きの問題であれば仕方がない面もありますが、歯と歯の間の清掃を怠った結果、虫歯や歯周病になっている場合もありますので、歯科医院を受診して確認することをおすすめします」(飯田先生)

虫歯や歯周病だとなぜかすが詰まるのだろう?
「虫歯で歯の間に穴があいていれば、食べ物が押し込まれてしまいます。そして、歯周病で歯根を支える周囲の歯槽骨が溶けた結果、歯肉がやせてしまい、歯の間の隙間が広がったり、歯自体がグラグラと揺れ動くために食べかすが詰まっているのかもしれません」(飯田先生)

たかが食べかすとあなどっていたが、どうやら事態は深刻そうである。
「食べかすが詰まる部分だけ急速に歯周病が進行しまうケースをよくみかけます。食べかすと共に口の中のバイ菌が押し込まれ、炎症を起こすためです」(飯田先生)
歯の隙間に食べかすがよく詰まる人は、その原因を早めに突き止め対処すべきだろう。

■毎日の歯間清掃にはデンタルフロスがおすすめ
最後に歯と歯の間のお手入れについて聞いてみた。
「歯周病予防の観点から歯と歯の間の清掃はかなり重要で、30代以上の成人患者さんのほぼ全員にデンタルフロスや歯間ブラシの使用をおすすめしています。歯ブラシだけでは汚れが約61%しか落とせていないとするデータもあり、デンタルフロスを併用することによって79%、歯間ブラシとあわせれば85%の歯垢を落とせるとされています。残りの15%については歯科医院を定期的に訪れてプロによる予防処置を受けていただきたいです」(飯田先生)

歯磨きだけでは不十分なのは知っていたが、デンタルフロスなどを使っても完璧に汚れを落とすことはできないとは……。定期的なプロによるメンテナンスが必須なのも頷ける。
「爪ようじでは、歯垢が取れないので清掃器具としては中途半端だと思います。すすめる歯科医師はいないはずです。爪ようじを誤って歯肉に突き刺してしまい、歯茎が化膿する人もいます。また、糸ようじについてはデンタルフロスがうまく使えない方なら、使ってもよろしいかと思います。デンタルフロスの方が種類も豊富で経済的ですから、フロスに慣れていただいた方がいいかもしれませんね」(飯田先生)

口腔ケアグッズもいろいろな種類があるので、部分的に使い分けながら、自分に合った歯磨き方法を確立してほしいとのこと。歳をとってからも好きなものを食べるには、歯の健康を維持する必要がある。メンテナンスを怠らないことで、いつまでも丈夫な歯を保ちたいものである。
「教えて!goo」では、「あなたが歯について気になっていることは?」ということで、皆さんの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:飯田 裕
歯科医師/医学博士。つくばオーラルケアクリニック開設管理者
院長。「お口の総合クリニック」として一般歯科診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング(歯の漂白)、口臭ケア、口腔ガン検診、なかなか治らない口内炎やドライマウスの治療なども行っている。
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