平成30年11月19日(月):初稿 |
○「フィリップス電動歯ブラシを初めて購入-達成感に驚く2」を続けます。 電動歯ブラシの効用について、「自分の手で幾ら磨いてもこの音波電動歯ブラシには、到底、かなわないと瞬時に実感し、実際、磨いた後の歯のツルツル感は、手で磨いたときは全く違っていました。」と記載していました。ところが、電動歯ブラシを使い始めて1ヶ月ほど経った時に、3ヶ月に1回ほど通院し、定期的に歯石取り等して貰っている歯科医院で担当した歯科衛生士さんに今回は、歯の汚れが以前より酷くなっていますと指摘されて衝撃を受けました(^^;)。 ○特に歯と歯の間の汚れが以前ほど取れていないです指摘され、愕然としました。電動歯ブラシを使うようになってから一緒に「ジェットウォッシャードルツ EW-DJ71」によって歯と歯と間をクリーニングをしていたつもりでおり、自分ではこれらの最新機器の使用によってこれまでよりズッと歯は綺麗になっていると思い込んでいたからです。 ○このように電動歯ブラシもジェットウォッシャーもさほど効果がなかったことが歯科医院の定期検診で明らかとなりました。電動歯ブラシを使う前は、歯間ブラシで歯と歯の間を掃除し、その後、普通の歯ブラシで丁寧に10分以上は磨いていましたが、電動歯ブラシにしてからは、5通りのモードの内2つ位で止めていました。モードの違いがサッパリ判らず、5通り全部やるのに10数分かかるからです。 ○また歯科医さんからは電動歯ブラシは、手を動かさないでジッとしているので手の運動にならないと指摘されました。普通の歯ブラシで手を動かして行う歯磨きは手の運動にもなっているのに、電動歯ブラシでは全く手の運動にはならないのが難点と指摘され、電動歯ブラシだけに頼るのはダメと実感しました。 ○そこでネットで歯みがきについての記事を検索すると「歯科医が警告 『食べたらすぐに歯をみがけ』は大間違い-医療の常識を疑え #9――歯の新常識」等の記事が出てきました。種々の歯磨きに関する記事を読み、これまでは夜寝る前だけだった歯磨きを朝起きがけにも行うことにして、ジェットウォッシャーは止めて、歯間ブラシで歯と歯の間をクリーニングし、その後普通の歯ブラシをし、更に歯間用のワンタフトブラシで歯間を磨き、その後に電動歯ブラシで仕上げると言う方法に変えました。しばらくこの方法で行い、次の歯科医院定期点検での指摘を待ちます。 ********************************************* 歯科医が警告 「食べたらすぐに歯をみがけ」は大間違い-医療の常識を疑え #9――歯の新常識 文春オンライン2018/06/04 医学や健康の常識は、どんどん変わっている。昨日まで正しいと思われていたことが、いつの間にか誤りとなっていることも少なくない。古い知識のままで、間違った習慣を続けていると、かえって健康を損なわないとも限らない。 そこで、最新の研究成果や知見に基づき、医学と健康の新常識を98項目集めてみた。9回目の最終回は「歯の新常識」。歯は芸能人の命であるだけでなく、これを失うと大きく健康を損なうことも分かってきた。歯を大切にして健康寿命を延ばすにはどうすればいいのか。ぜひ噛みしめて読んでみてほしい。 「食後30分以内に歯を磨け」と言われてきたが…… 昔から、学校や家庭では「食べたらすぐ歯を磨け」と教えられてきた。しかし、『歯はみがいてはいけない』の著者で、竹屋町森歯科クリニック院長の森昭歯科医師によると、食後すぐに歯を磨くことが、必ずしもいいとは言えないという。 「食後すぐ食べカスを取るのはいいのですが、歯を磨いてしまうと、せっかくの唾液を流してしまいます。唾液には、食事によって酸性に傾いた口の中を中性に戻し、食事によって溶けた歯の成分を補う再石灰化の作用があります。ですから、食後30分ぐらいは、そのままにしておいたほうがいいのです。食後は歯ブラシで磨かなくても、舌で歯をなめれば、歯の表面の汚れはかなり取れます」 実は、毎日食後に歯をみがいているのに、虫歯や歯周病で歯科医院を受診する患者が少なくない。歯をみがきすぎると、歯の表面のエナメル質が薄くなり、虫歯菌に弱くなるからだ。 とくに、年を取ると歯ぐきが下がり、エナメル質に覆われていない歯の下の象牙質の部分が露出しやすくなる。そのため、歯を磨きすぎると歯が削れ、プラーク(歯垢)がたまりやすくなり、歯周病にもなりやすいという。森歯科医師が説明する。 「歯ブラシで95%以上のプラークを取るのに、5時間以上磨く必要があったという研究もあります。実は、プラークをしっかり取るには、歯の表面だけを磨くより、フロス(糸ようじなど)や歯間ブラシなどを使って、歯と歯の間を掃除するほうが大切なのです。ですから食後は、歯と歯の間の食べカスを取ることを意識して、歯を掃除してほしいのです」 歯磨きは食後すぐより朝食の前 また、歯を磨く時間帯も大切だ。森歯科医師は、食後すぐよりも、むしろ朝食の前、朝一番に歯をみがくべきだと強調する。 「なぜなら、口の中の細菌は、早朝が一番多いからです。健康のために朝起きてすぐ水を飲む人もいますが、私はお勧めしません。大量の細菌を一緒に飲んでしまうことになるからです。朝は胃が働いておらず、胃酸が少ないので、細菌が腸で生き残る可能性を否定できません。ですから、朝は飲んだり食べたりする前に歯を磨いて、口の中の細菌を減らしておくべきです。歯磨き剤を使うと食べ物の味が変わるので、朝食前の歯磨きに抵抗のある人もいると思いますが、歯磨き剤は使わなくてかまいません。また、夜に増殖する細菌を減らすため、寝る前に歯を磨くこともお勧めします」 スポーツ飲料の意外なワナ 歯を大切にするには、食べ物や飲み物にも注意が必要だ。森歯科医師によると、いくら歯を磨いても歯ぐきの腫れや虫歯が治らない中学校の生徒がいたので聞いてみると、クラブ活動中にスポーツ飲料を常用していたという。 「水分やミネラル類を補うのに水よりいいからと勧める指導者もいるようですが、スポーツ飲料は清涼飲料水と同様に大量の糖分が含まれているものが多く、虫歯や歯周病になりやすいのです。ふつうに運動するなら、水や麦茶で十分です。高齢者の中にも、夏の熱中症対策にスポーツ飲料を飲む人がいますが、それより糖分の少ない経口補水液にするべきです」 炭水化物は太るだけじゃなくて歯にも悪い! 健康法として、すっぱい飲み物を好む人もいるが、カプセルなどに入っていない酢を直接飲むと歯が溶けることもあるので注意してほしい。また、40歳を超えたら、食べ物にも気をつけたい。ごはん、うどん、ラーメンなど、糖質の多い炭水化物を食べ過ぎると太るだけでなく、歯にも悪いのだ。森歯科医師が続ける。 「炭水化物を食べると、それだけで口の中はすぐ酸性に傾きます。エナメル質はpH(ペーハー)が5.4ぐらいの酸性にならないと溶けませんが、象牙質は6.4ぐらいで溶けてしまうのです(中性は7.0)。糖質は摂り過ぎると糖尿病も引き起こします。40歳を超えたら糖質の摂取は控え目にするべきです」 以前から糖尿病になると歯周病になりやすいと言われてきたが、最近の研究では逆に、歯周病が糖尿病を引き起こす可能性も指摘され始めている。口の中の細菌が腫れた歯ぐきの隙間から血管に入り、体内で炎症を起こすのが原因と考えられている。実際に、歯周病を治療すると、糖尿病が改善する人もいるという。 「集中治療室では、口の中が清潔でない人は、清潔な人に比べて3倍高い割合で感染症を起こします。介護施設などでも、口の中が清潔でない人は、肺炎やインフルエンザにかかりやすいのです。 また、残った歯が少ないと、認知症のリスクも高まります。まさに、口の中の健康が、健康寿命に直結するのです」(同前) 古い知識のままでいると、かえって健康に悪いことをしてしまう恐れもある。みなさんの知識もぜひ、更新しておいてほしい。 (初出『週刊文春』2017年4月6日号) 以上:3,289文字
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