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声の健康を守るために-声帯の仕組み・健康テスト等紹介

平成30年 3月17日(土):初稿
○以下の、「読売新聞(ヨミドクター)」たばこの煙に注意、カラオケなら連続3曲まで…声の健康を守るために」を読んで、声帯の重要性を認識しました。声帯の強化は、加齢に伴い発症する誤嚥性肺炎の予防にもなるとのことです。声帯の健康テスト、やってみましたが、男性の基準は軽く合格したので安心しました。

以下、備忘録です。

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たばこの煙に注意、カラオケなら連続3曲まで…声の健康を守るために
読売新聞(ヨミドクター)3/12(月) 12:12配信


声帯の仕組み
突然、声がかすれたり、出にくくなったりして困ったことはないだろうか。声の健康を守るには、まず声帯の仕組みを知ろう。
声帯は気管の上にある、左右一対のひだ(筋肉)。発声の時は、ひだが閉じたり開いたり、こすれ合いを超高速で繰り返す。
こすれ合う回数は、高音ほど増える。会話場面では、男性は毎秒平均100回、女性は同200回になる。

摩擦で傷や炎症が起きるのを、周囲からの分泌液や痰(たん)が潤滑油になって防ぐ。
青山耳鼻咽喉科(東京都港区)福田ボイスセンター長の福田宏之さんは「分泌液を増やすには、乾燥対策がカギ」と強調する。湿度は60%が目安だ。乾燥する環境では、水やお茶でのこまめなうがいを心がけたい。

たばこの煙は乾燥を招くので要注意
大声も声帯には負担だ。スポーツ観戦やカラオケなどでは、声帯を休める時間を作りたい。カラオケなら連続3曲までが目安だ。

のどに力を入れた発声も、痛みや声がれにつながる。俗に言うどら声だ。一部の耳鼻咽喉科では、主に言語聴覚士が、声帯の負担を減らす発声訓練や生活習慣の助言をしている。
声の変化は、声帯のポリープや結節のほか、がんの症状でも起こる。福田さんは、「なかなか改善しないなら、一度、耳鼻咽喉科で声帯を確認してもらいましょう」と呼びかける。

声帯の健康テスト
…「あー」と声を出し、一息でどれだけ続くか
声は年齢とともに変化する。ホルモンの影響で女性は更年期から声が低くなり、男性はやや高くなっていく。
声帯のひだ(筋肉)もやせ細っていく。声の使い方や生活習慣などで個人差はあるが、萎縮(いしゅく)が進むと、左右のひだがぴったり閉じなくなる。「声門閉鎖不全」と呼ばれる状態だ。

発声時に、ひだの隙間から空気が漏れて、かすれや出にくさ、伸びの悪さが起こる。空気が漏れると、胸の周りの骨(胸郭)を固定して踏ん張る動きが鈍くなり、重い物も持ち上げづらくなる。

「今日からできる声帯トレーニング」(メディカルトリビューン)などの著書がある国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)人工臓器・機器開発研究部長の角田晃一さんは、誰でも簡単にできる声帯の健康テストを勧めている。
家庭などリラックスした環境で椅子に座る。息を大きく吸い込み、普段の会話ぐらいの大きさで「あー」となるべく長く声を出す。一息でどれだけ続くかを確かめる。
男性なら15秒以上、女性なら12秒以上だと合格の目安。声が震えたり、高くなったり低くなったり不安定な時は要注意だ。声帯だけの問題ではなく、心肺機能の低下や神経難病、がんなど重い病気が隠れていることもあるという。
角田さんは「声は、全身の病気を映し出す鏡でもある。気になる人も、そうでない人も一度、健康テストをしてみてほしい」と話している。

声出し訓練…命に関わる誤嚥性肺炎を予防
加齢による声帯の 萎縮(いしゅく)が進むと、声帯がぴったり閉じなくなる。この状態は、命に関わる誤嚥性(ごえんせい)肺炎の危険を高める。
のどには、飲食の際に閉じるふた「喉頭蓋(こうとうがい)」がある。万一、ふたの閉まりが悪くても、奥の声帯がきちんと閉じていれば誤嚥は防げるが、隙間があれば、すり抜けてしまう。

声帯の筋肉を鍛えれば萎縮は防げる
角田さんは、筋肉を鍛える、朝夕1回ずつの訓練法を指導する。
〈1〉胸の前で両手を合わせる〈2〉両手を押し合う瞬間に「1」と、短く声を出す〈3〉一呼吸(2秒程度)置き、両手を押し合う瞬間に「2」と、短く声を出す――これを「10」まで繰り返す。
同センターなど同機構の計10病院のチームは、声がれや誤嚥で受診した60歳以上の男女を無作為に2グループに分けて、この訓練の効果を調べた。訓練をしなかった216人中18人が半年以内に肺炎で入院したが、毎日訓練を続けた199人では2人にとどまり、誤嚥予防効果が確認できた。声がれの改善にもつながった。

 声帯は、使わないと衰える。高齢で独居になったり外出が減ったりすることも萎縮を招く。角田さんは「健康長寿は会話から。訓練も大切だが、周りも積極的に話しかけてほしい」と呼びかける。(中島久美子)

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