平成24年 4月 9日(月):初稿 |
○「スポーツをすると健康になれない-本当ですか?」を続けます。 ナグモクリニック総院長南雲吉則氏の著作「50歳を超えても30代に見える生き方」の194頁から記載されている「スポーツをすると健康になれない」との記述に反発を感じたスポーツ好きの私は、この記述のアラ探しをすべく、色々ネット検索をしているのですが、なかなかアラ探しデータが出て来ず、結構、同様の記述のサイトが見られます。 ○この著作で私が一番参考になった記述は、歩行(ウオーキング)の重要性です。198頁以下に次の記述があります。 ・激しい運動をしても筋肉中のグリコーゲン燃焼するだけで内臓脂肪は消費されない ・息が上がらない程度の歩行では、ふくらはぎの筋肉が収縮してそのポンプ作用で末梢に滞っている血液を心臓に送り返す。 ※このふくらはぎの重要性は、真向法の教科書でも盛んに強調されており、真向法の場合は、ふくらはぎに限らず、下半身の裏側の筋肉を伸ばすことで収縮性を強化してそのミルキングアクションによって血液のポンプ作用を強化し、血行が良くなるとの解説です。 ・毎日シッカリ歩いてさえいれば、ふくらはぎが自然に刺激されて,血液のポンプ作用がシッカリと働き血液の流れが滞ることがなくなる。 ・「エコノミー症候群」とは、飛行機に半日以上座りっぱなしでいると足の静脈の中の血液がドロドロに固まって血栓を作り、これが肺に飛んで肺塞栓、脳に飛んで脳梗塞で死に至る病気。これを防ぐのが歩行。 ・ウオーキングの注意点は、「細道」、「裏道」、「日陰道」を歩くこと。これは自動車の排気ガスと直射日光を避けるためで、夏の暑い日は日傘を差して紫外線を浴びないようにすべき。 ・紫外線を浴びないのは、細胞の老化を防いでシミを作らないため ※これは、シミで爺顔になってしまった私には既に時遅しとの感もありますが、少しでもシミを増やさないために心すべきと思いました。 ・電車やバスに乗るときは座らず、つり革も持たず、よろけないように二本足でバランスを取ることを心がけるべし。これだけでバランス感覚が養われ、ふくらはぎの筋肉を効果的に鍛えることが出来るから。電車の中で席を取られたときは「悔しい」と思わずに、「ああこの人は早死にだ」と思うようにすればいい。 ・歩かないと足の静脈に血液がたまって血栓を作る。これは自分で歩かないと改善できない。 ・長距離の電車に乗るときは、背もたれに寄りかからず背筋をピンと伸ばして座るようにすると、代謝が上がり腰痛の予防になる。 肩こりの原因は肩胛骨周辺の筋肉の「使わな過ぎ」にあり、四足歩行時代は、肩胛骨周辺筋肉を使っていたので肩こりはなかったものが二足歩行になって肩こりが発生。四足歩行時代に戻る運動は「床拭き」、「窓拭き」 ※これらの記述が、私にとって,最も役に立った記述です。と言うのは、東京出張で地下鉄等に乗ると先ず座ることばかり考え、席が取れないと「悔しい」と感じ、また、立っているときは、両手でつり革にすがって楽をしようとしていたからです。何も,フィットネスジムで、ふくらはぎを鍛えるマシーンを利用しなくても、このような日常生活で自然に鍛えた方が良いに決まっています。 以上:1,308文字
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