平成21年12月 3日(木):初稿 |
○繰り返し記載していますが、私は身体障害6級の聴覚障害者で、補聴器がないと普通の会話が出来ません。幼児に患った可能性中耳炎で右耳の鼓膜が24歳11ヶ月まで3分の2が失われており、小学から高校まで右耳が化膿性慢性中耳炎、左耳が滲出性中耳炎を良く発症して耳鼻科通いが年中行事でした。 ○24歳11ヶ月の昭和51年7月下旬、東北労災病院で当時の耳鼻科部長(現在医療法人仙台・中耳サージセンター/将監耳鼻咽喉科院長)の湯浅涼医師の鼓室形成手術を受けて失われていた右耳鼓膜再生をして頂いて以来、30数年間右耳化膿性中耳炎、左耳滲出性中耳炎いずれも全く発症しなくなりました。 ○しかし幼児からの右耳化膿性中耳炎、左耳滲出性中耳炎の繰り返しで小学校時代から徐々に難聴が進行し、20代で既に中度難聴に近くなっており、神経性難聴が徐々に進行し、30代後半で補聴器を使用し始め、40代後半には聴力損失度が両耳とも70dbを超え高度難聴の初期段階となり、50代初めに聴覚障害による身体障害手帳第6級を取得しました。 尚、聴力損失程度30dbまでが正常で、30~50dbが軽度難聴、50~70dbが中度難聴、70~90が高度難聴、90~100db以上が社会的ろう、100db以上が全ろうと分類されます。 ○私の場合、感音(神経性)難聴で、内耳にある感覚器細胞の数が減って起こるものですが、年を取って耳が聞こえづらくなる老人性難聴も同様の仕組みです。感音難聴は神経がダメになることが原因ですから治療方法はなく、聴力回復は補聴器によるしかありません。私の場合、40代半ば頃までは聴力損失度60db代でしたが、10数年経過した現在、約10db程聴力損失が進行しています。これは加齢現象でやむを得ないものと諦めていたのですが、以下のニュース報道で少し安心しました。しかし、コエンザイムQ10(ユビキノン)なんて全く知らず、これを売り物とする健康食品が相当販売されているようで、どれがよいのか勉強しなければなりません。 ***************************************** コエンザイムQ10で老人性難聴予防?東大などメカ解明 年を取るにつれて耳が遠くなる「老人性難聴」は、耳の奥の「内耳」にある感覚器の細胞が遺伝子の働きで死滅して起きることを、東京大などがマウスの実験で明らかにし、米科学アカデミー紀要に発表した。 抗酸化物質で遺伝子の働きを抑えると、発症しないことも突き止めた。哺乳(ほにゅう)類の耳の仕組みは共通しており、人の難聴予防につながると期待される。 染谷慎一・東大特任助教らは、損傷を受けた細胞を自殺に導くBakという遺伝子に着目。マウスのBakを働かないようにすると、人間の50歳に相当する生後15か月でも聴力がほとんど低下しないことを確認した。 Bakの働きを抑えられるか調べるため、17種類の抗酸化物質を餌に混ぜてマウスに与えたところ、栄養補助食品(サプリメント)として市販されているコエンザイムQ10など3種類が難聴予防に効果があることが分かった。 一方、人間の成人にとっては1日20ミリ・グラムにあたる量のコエンザイムQ10を生後4か月からマウスに与え続けると、生後15か月の時点で、同じ月齢のマウスが45デシベル以上の音しか聞き取れないのに対し、12デシベルの小さい音を聞き取れることも確認した。 (2009年11月14日21時08分 読売新聞) 以上:1,426文字
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