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鎌田實医師著”ちょい太でだいじょうぶ”紹介3

平成21年 9月21日(月):初稿
○鎌田實医師著「メタボリックシンドロームにならないコツ ちょい太でだいじょうぶ」紹介を続けます。
同著第7章「ちょいコレ」のすすめ-魚の脂が心臓病もがんも予防する-にコレステロールの説明があり、以下、私の備忘録です。

毎年受診している「がん検診」検査結果に脂質の項目があります。私の平成19年と20年の結果は以下の通りでした。
          平成19年  平成20年
総コレステロール   225  185
HDLコレステロール  55   64
中性脂肪        85   43 
LDLコレステロール 158  114


○この総コレステロールとHDLコレステロール(善玉)、LDLコレステロール(悪玉)の関係が良く判らなかったのですが、同著にはHDLコレステロール(善玉)、LDLコレステロール(悪玉)については、何となく判りやすく説明されています。コレステロールとグーグル検索をかけると237万件も関連HPが出てきて豊富に解説されています。何となく、判った説明は、「脂質の一種の遊離脂肪酸で、細胞膜、胆汁酸、各種ホルモン、ビタミンD前駆体の原料で、健康な体を維持するには無くてはならないものです。」と言うものですが、まだいまいちすっきりしません。兎に角、身体になくてはならない大切なもののようで、副腎皮質ホルモン、女性ホルモン、男性ホルモンなど人間の身体に不可欠なホルモン類の材料とのことで、特に脳の働きを良くするためにも必要とのことです。

○コレステロールは必要量の80%が体内(主に肝臓、一部は脳)で作られ、残りは食べ物から吸収され、これが全身の細胞に運ばれるためには、そのままの形では血液に溶け込めないため、LDL(低比重リポたんぱく)、HDL(高比重リポたんぱく)となって血液に溶け込みます。LDLは、肝臓で作られたコレステロールを全身の細胞に運び、HDLは細胞や血管にたまった余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す働きがあります。

○LDLはコレが増えると血管内に蓄積されるコレステロールも増えて動脈硬化を引き起こすと考えられ「悪玉」と、HDLは回収役ゆえに「善玉」と呼ばれるようになったが、実際は、LDLそのものが動脈硬化を引き起こすわけではなく、体内でフリーラジカルにさらされて酸化し、この酸化性LDLが、血管の内膜に入り込んで動脈硬化を起こします。

○酸化性LDLは血管壁を傷つけ炎症を起こし、その傷口をふさぐために血液を固める働きのある血小板が集まり、さらに脹らみを大きくし、血の塊である血栓を生み出し、動脈硬化が生じます。酸化性LDLは本来体内にあるものではないため、白血球の攻撃対象となり、白血球はフリーラジカルを放出して、酸化の連鎖で、益々動脈硬化が進むと言うことです。「動脈硬化は血管の炎症」

○コレステロールの取りすぎを防ぐためリノール酸がもてはやされた時期があったが、リノール酸は肝臓の中でアラキドン酸と言う脂肪酸に変化し、炎症を起こしたり,血液を固めて血栓を作る原料になるので、リノール酸を多く含む紅花油、コーン油、大豆油などは控え、α-リノレン酸を含む、しそ油、えごま油、亜麻仁油が良いとのことです。真偽の程は不明ですが。

○特に気に入った表現は、次の説明でした。
「植物油よりずっと優れているのが魚の脂だ。魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコダヘキサンエン酸)は、リノール酸に対して毒消しとして働く。」から始まって、魚を大いに推奨していることでした。私は魚が大好きだからです。



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