平成21年 3月18日(水):初稿 |
○「医学・健康常識を疑え-朝食の是非」で石原結實医師を初めとする朝食否定派と脳科学者大島清氏の朝食推進派主張骨子を紹介しました。私自身は石原結實医師の説得力に朝食否定派に共感を覚えています。 ○「嗚呼!メタボ症候群か-平成19年がん・生活習慣病健診」で「平成19年10月18日健診の結果、何と腹囲が86㎝で体脂肪も25%以上になり、体重も身長を基準にした理想体重を8㎏近くオーバーしています。体重は殆ど変化がないのですが、血圧の、特に、上が嘗て無く高くなっていたには愕然としました。」と記載したとおり、この年初めてメタボと高血圧を指摘され、通院した内科医師から血圧降下剤を処方され減量を指示されました。 ○そこで平成19年11月末から減量を開始し、平成21年1月までに体重9~8㎏、ウエスト11㎝減らし、現在は体重58~59㎏、ウエスト75㎝を維持しています。血圧も正常範囲内に戻り血圧降下剤は平成20年9月に解放されました。朝食は、数ヶ月前までハチミツ入り豆乳200cc、皮付きリンゴ半分、サラダ少々に海苔巻き餅1個でしたが、石原説を考慮して、餅1個は外しました。 ○すると夕飯等を少しでも食べ過ぎるとウエストが76㎝等増えたものが、朝食の餅1個減らしただけで75㎝で安定するようになりました。餅は少量でもカロリーが高く、腹に脂肪が溜まる原因になっていたようです。また餅を1個減らしたからと言って健康上何らも問題はありません。石原式朝食ニンジンリンゴジュースだけにしようかとも思っていますが、タンパク質不足がちと心配で豆乳摂取を続けています。 ○私の減量方法は、兎にも角にも野菜優先野菜中心の食事に切り替え、食事量を減らしただけですが、以下の記事を見ると、やはり減量は摂取カロリーを減らすことに尽きるようです。 ****************************************** 減量にはダイエット計画の選択ではなく摂取カロリーを減らすのが一番 2009/03/09 減量するためには、どのようなダイエット計画を選ぶか、あるいは脂肪、蛋白(たんぱく)質、炭水化物のどれに重点を置くかではなく、単に摂取カロリーを減らすことの重要性を示した研究が、米医学誌「New England Journal of Medicine」2月26日号に掲載された。「この研究は極めて実際的で有用なメッセージを伝えるものである」と、研究著者で米ハーバード大学(ボストン)公衆衛生学部教授のFrank Sacks博士は述べている。 低脂肪食、高蛋白食など、どのダイエット計画が最も優れているかについては決定的なエビデンス(科学的根拠)の得られた研究がなく、激しい議論が続いている。この疑問を解消するため、Sacks氏らはボストンおよびバトンルージュBaton Rouge(ルイジアナ州)から過体重(overweight)および肥満(obese)の被験者811人(40%が男性)を集め、以下の4種類のダイエット計画群に無作為に割り付けた: ・低脂肪・平均量蛋白食群:脂肪20%、蛋白質15%、炭水化物65% ・低脂肪・高蛋白食群:脂肪20%、蛋白質25%、炭水化物55% ・高脂肪・平均量蛋白食群:脂肪40%、蛋白質15%、炭水化物45% ・高脂肪・高蛋白食群:脂肪40%、蛋白質25%、炭水化物35% どの群にも、飽和脂肪が1日の摂取カロリーの8%を超えないこと、1日20g以上の食物繊維の摂取に努めることを指示し、運動の目標は週90分とした。全被験者が2年間にわたりグループおよび個人でカウンセリングを受けたほか、食事や運動の情報を入力するとフィードバックを得られるコンピュータープログラムも利用した。約80%の被験者が研究を完了した。 6カ月後、いずれの群にも平均13ポンド(約6kg)の体重減少が認められたが、2年後には平均6~7ポンド(約2.7~3.2kg)に低下。ダイエットへの満足度も、血圧およびコレステロール値などの健康評価も各群の結果に差はみられなかった。「突出して優れたダイエット計画はなかった。減量したければ、心臓によい食事を摂り、食事量に十分気をつけることだ」とSacks氏は述べている。 しかし、これで議論が終わる気配はなさそうだ。オランダ、VU大学(アムステルダム)教授のMartijn Katan氏は同誌の論説で、今回の研究では各群の実際の食事内容の違いは平均1~2%にすぎなかった点を指摘している。また、これほど徹底的な介入を受けても、被験者の体重は再度戻る傾向がみられる。この研究はむしろ、体重の減少とその維持の難しさを改めて示したものであると同氏は述べている。 (HealthDay News 2月25日) 以上:1,958文字
|