平成20年11月 2日(日):初稿 |
○筋肉博士と呼ばれるボディビルダーで東京大学教授の石井直方氏と国立健康・栄養研究所研究員の谷本道哉氏の共著による「体脂肪が落ちるトレーニング」を読んでいるところです。 平成20年10月29日放送NHKためしてガッテン「シリーズ運動で若返り[2] 脳をだます!ラクラク最新筋トレ術」を観て「スロートレーニング」の重要性を実感し、その「スロートレーニング」について石井・谷本氏の著作が詳しく説明してあるからで、以下、筋肉に関する備忘録です。 ○筋肉には2種あり-速筋と遅筋の違い 速筋-瞬発的な大きな力をだせ、収縮速度が速く,疲労しやすく、筋トレ等の無酸素運動で鍛えて大きく出来る。日常生活では使われにくい。 遅筋-大きな力は出せないが持久力に優れ、収縮速度が遅く、疲労しにくく、ジョギング等の有酸素運動で鍛えられ、脂肪は減少できるが筋肉そのものはあまり大きくならない。 ※力の入れ始めは遅筋だけが使われ、運動単位動員率が50%を超えて初めて速筋が使われるため、速筋は日常生活では殆ど使われず、意識的に筋肉を使うトレーニングして鍛えないと使われない。 ※短距離選手は速筋発達、長距離選手は遅筋発達 ○筋トレの意義の一つは、「眠っている筋肉の目覚め」を促すこと 筋肉は運動神経からの指令で力を出すが、普通は60~70%程度しか出せない(心理的限界)。運動不足の人は更に力を出せる割合が下がる。「火事場のバカ力」で100%出せることもあるが、筋トレによって、身体に負荷を与えるとふだん使っている筋肉だけでまかなえなくなり、神経が眠っている筋肉も動員させ、60%しか出せなかった力を80~90%出せるように出来る。運動不足の人程眠っている筋肉を目覚めさせる割合が多くなる。 ○脂肪燃焼タンパク質「UCP-3」 従来筋肉によるエネルギー消費は遅筋が脂質を代謝することで担ってきたと考えられてきたが、速筋内で大量に発現することが確認された脂肪燃焼タンパク質「UCP-3(脱共役タンパク質-3)」の発見で、筋肉によるエネルギー消費は速筋が担うことが新しい常識になりつつある。速筋が発達すると基礎代謝がアップし脂肪が燃焼し太りにくくなる。 ○筋肉を強く大きくする「刺激」は「化学的」・「物理的」の2種 化学的ストレスとは、筋肉内の化学的環境を変化させること、具体的には筋肉に乳酸をため、乳酸濃度を下げるため周囲の水分を吸収してパンパンに腫れ上がる「パンプアップ」状態にすること 物理的ストレスとは、運動翌日の筋肉痛のように強い符かで筋肉に微細な損傷を生じさせること 以上:1,055文字
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