平成19年12月 7日(金):初稿 |
○「ヘッドホン型補聴器-聴力補助ヘッドホンnp606紹介1」記載の通り、アドフォックス株式会社の聴力補助ヘッドホンnp606を注文していましたが、注文した翌日の平成19年12月6日に配送され、早速、使用してみました。 ○聴力補助ヘッドホンnp606は左図のとおり普通のヘッドホンと同じ形状で、ヘッドホンスピーカー部分も結構大きいもので、私が長年愛用してきているソニー製ワイヤレスヘッドホンMDR-IF120より低音部の厚みが遙かにあります。 ○ボリューム調整ボタンがついており、説明パンフレットには聴力補助器としての使い方として「最初のボリュームは2にして下さい」、「ボリュームを上げすぎないように注意して下さい」と記載されておりますが、聴力損失左右とも75dB以上の高度難聴者の私が補聴器として使用するためにはボリュームを最大に上げなければ用をなさず、これは基本的には軽度から中度難聴者対象製品と判りました。 ○そのためボリュームを最大にして装着し、事務所でギター練習をしてみました。するとギターの音は予想通り十分に聞こえてきました。高度難聴レベルになると補聴器無しで聞こえるギターの音は微かなもので音を聴く面白さは殆どなくなっていますが、このnp606を装着するとギターの音を十分に楽しめ練習意欲が湧きます。 ○私は補聴器としては両耳ともHIーG5Fスーパーミニカナール(CIC)を使用し、ほぼ満足していますが、np606を使用してのギターの音質は大変素晴らしいものです。先ず低音はHIーG5Fスーパーミニカナール(CIC)で聴く音より大きく更にずっと厚みがあって心地よく響きます。スピーカーの大きさがまるで違いますのでその違いは明瞭です。 ○更に高音部が大変ソフトに響くのには驚きました。HIーG5Fスーパーミニカナール(CIC)で聴くと、どちらかというと鋭角的・金管楽器的に聞こえた私のギター音が名ギタリスト故渡辺範彦のような木管楽器的な丸い音に聞こえます。ホントに私のギターの音なんだろうかと疑問に感じますが、私自身に心地よく聞こえればそれで良く大変満足しました。 ○np606はヘッドホン部下の外部入力端子とTVイヤホン部から付属外部入力ケーブルと接続すると普通のオーディオ用ヘッドホンとして使えますが、これがまた素晴らしい音質でした。先ず音量調節ですが、ヘッドホン部と外部入力ケーブルのいずれにもついており、高度難聴者の私でさえ、両方とも半分程度の調節で十分に聞こますので出力は余裕があります。 ○np606は、外部入力端子を利用するためにはケーブルを接続しなければならないとの最大の不便がありますが、補聴器代用器としても通常ヘッドホンとしても高度難聴者の聴力補助器として十分に用をなすものと感じました。 以上:1,144文字
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