平成18年 5月 8日(月):初稿 |
○当事務所HPをご覧頂いたAさんからあるコンテンツの登場人物についてアスペルガー症候群の罹患者ではないかとのご指摘を受けました。教養のない私はアスペルガー症候群と言う言葉を初めて知り、早速Googleで検索すると関連ページが58万件も出てきました。 ○Aさんのご解説によるとアスペルガー症候群罹患者は 「自閉症の一種」「脳の機能障害」「発達障害」などと解説されておりますけれど、私がそうだと確信する男性達の場合は、学歴高く頭のいい人が多く、見た目も聡明で、とてもとても「障害者」などというイメージは持ち得ないのに、じっさいに職場に入れてみると、 ・場の空気を全く読めない ・人の話の真意が伝わらない ・言葉のニュアンスがわからない ・「暗黙の了解」を守れない ・人と異なる価値観に固執する ・仕事の優先順位が変 ・思考が非常に直線的 など、チームワークの職場では大変周囲を苛立たせ、迷惑をかけ、ときに「マジかよ??」と周囲が驚きあきれるような発言をする人達です。 とのことです。 ○言われてみるとこのような方々は実際よく見かけるように感じました。おそらく我々の事務所に訪れる方には、程度の差がありますが、アスペルガー症候群的症状の方の割合が一般社会より高いような気がします。それはアスペルガー症候群的症状を持った方が紛争に巻き込まれる割合が多く相談の必要性も高いからでしょう。 ○勿論、相談に訪れる方の大半はごく普通の方々ですが、希にこの方は少々精神に問題があると感じられる方が居ます。これらの方は弁護士に相談するより精神科医に相談した方が良いと思ってもそれをあからさまに言うわけにはいかず、かといって相談としてのコミュニケーションが成立しないことが殆どであり、その問題は法律相談にはなじみません或いはお役に立てるアドバイスが出来ません等と言って相談料を頂かずにお引き取り頂く様にしています。 ○人間の疾患では精神疾患が最も重く厳しいもので、精神疾患にかかった方は本当に気の毒と思いますが、一番の問題は精神疾患罹患者の殆どはその自覚がないことです。アスペルガー症候群の解説では「早期からの療育によって、(その特異性は残るものの)社会に妥当な範囲に行動や興味を統制していくことができる。」とのことであり、相談業務に当たる弁護士としても精神医学の知識を少しはつけなければと思いました。 Aさんには有益なご指摘を感謝申し上げます。 以上:992文字
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