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難聴と言う障害の特殊性と克服法

平成17年 3月 4日(金):初稿 平成17年 5月15日(日):更新
○昨日に引き続き難聴の話をします。
障害には色々な種類がありますが、難聴で最も辛いことは、外見から全く判らず、又健聴者(正常聴力者)に難聴者の「聞こえぶり」が、殆ど認識して貰えないことです。
その極端な例としては、難聴者が一生懸命聞き取ろうとしているのに良く聞き取れなかったのに、健聴者が自分の話を真面目に聞いていないと判断され、人間関係が悪くなることすらあります。

○肢体についての障害の場合は目に見え、その不自由さもある程度予想できますが、健聴者が難聴者の聞こえの程度、その不自由さを実感するのは極めて困難です。難聴は色々な種類があり、聞こえの程度、その不自由さも千差万別なため、健聴者がその不自由さを直接体験することが出来ないからです。

○中途半端な難聴者程自分の難聴を公表したがないため難聴への配慮がされずそれ故他人とのコミュニケーションがうまくいかず、他人との接触を避けるため益々コミュニケーションが出来なくなり、結局、閉じこもってしまう悪循環に陥ります。

○私は、人生すべからく人間勉強と思っており、この人間勉強には生の人間同士の接触が最も重要と確信しています。難聴という障害はこの人間同士の生の接触に大きな制約となる重大な障害と思っております。

○私の場合はこの難聴と言う障害を少しでも克服すべく難聴者であることを出来る限り明らかにするようにしており、このHPでも取り上げていきたいと思っております。
業務や公務での自己紹介の時は難聴であることを強調し、例えば裁判業務で重要な証人尋問の時は必ず裁判官に難聴であることを訴え、証人席のそばで尋問し、声の小さな証人には、済みませんが聞こえにくいのでもっと大きな声でお話下さいとお願いします。

○都合の悪いことは聞こえなかったことにし、嫌な役目を断る口実に出来るなど難聴にも利点があります。又補聴器を外すと騒音も聞こえずゆっくり休めます。難聴のデメリットだけでなくメリットも享受しながら、対処していこうと思っているところです。

以上:828文字

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