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2023年01月01日発行第332号”弁護士の名言”

令和 5年 1月 2日(月):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの令和5年1月1日発行第332号「”弁護士の名言」をお届けします。

○大山先生には、新年早々良い話しをして頂きました。特に子供の頃に読んで感動したという、「赤毛のアン」の「でも、私たちの方が、あの子の役に立ってあげられるんじゃないかな?」は、ホントに名言です。元旦は、型どおりの挨拶文言だけではない、その方の近況や心境を披露する年賀状を見るのが楽しみの一つですが、いつも感銘する心境等を書いてくる先輩弁護士の言葉にも名言がありました。

○忘れてはならないのが救われる言葉で、「あなたがいてくれてよかった。」と言われるだけで社員が救われるとの調査があり、弁護士も同じで、心底そう言われる弁護士になるのが今の目標との心境を披露されていました。大山先生紹介の名言と通じるところがありますが、私も肝に銘じました。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

”弁護士の名言


「富者は金を贈り、賢者は言葉を贈る」そうです。私は賢者ではないですが、新年早々お年玉代わりに、好きな名言を贈ります!まずは、中国は史記の名言です。国のために尽くしてきた将軍が、不当に解雇されたときの言葉です。「君子は交わりを絶てども悪声を出ださず」喧嘩別れしても、悪口は言わないということですね。

これって簡単なようで、本当に難しいようです。離婚した芸能人のニュースなんか見ていても、別れた相手のことを悪く言う人かなりいます。これって、悪口を言っている方の品格を下げているとしか思えません。離婚事件でも、別れた相手のことを何時までも悪く言う人は、あまり良いお客さんとは言えません。一つ間違えると、私も同じように悪口言われ続けるのではなんて思ってしまいます。わ、私も気を付けます。。。

「星の王子様」にも、好きな言葉が幾つもあります。一人しか住めない小さな星を出てきた王子様が、様々な経験をしながら地球にやってくる話です。私が好きなのは、「一粒飲めば、のどが渇かなくなる」という薬を売っている商人の話です。商人によると、その薬によって、水を飲む時間が節約できるといいます。「専門家の計算によると、1週間で53分の節約になります」なんて、いやに具体的な時間を出してきます。「専門家って誰だよ!」と、思わず突っ込みたくなります。商人によれば、この節約した時間を自由に使えるようになるんだそうですが、ここで王子様の名言が飛び出します。「ぼくがその時間を好きに使えるなら、泉に向かってゆっくりと歩いていくよ」「速読術を習うと、本を読む時間が短縮できる」なんて話を聞くと、星の王子様の名言を思い出すのです。

弁護士の場合、お客様から事情を聴くのに、かなりの時間を要します。そこで、予め質問票を作ったり、事務員さんに事前に事情聴取をして貰うなど、効率化のための工夫をしている弁護士は沢山います。これはこれで意味のあることです。その一方、時間に余裕ができたなら、お客さんの話を親身に、ゆっくり聞いてあげる時間に回す気持ちも忘れてはいけないと、思うのです。

まとまりのない話で済みませんが、好きな名言を続けます。少女文学の名作と言われている「赤毛のアン」の中の言葉です。マシューは、ひどい人見知りのために結婚もできず、妹と二人で暮らしていました。年を取って農作業も辛くなったので、手伝ってくれる男の子を孤児院から引取ろうとします。ところが手違いで、やってきたのは女の子だったというのが、物語の始まりです。女の子では、農作業の手伝いもできません。だから、孤児院に送り返そうとの妹の提案も、もっともなことでした。「あの子が私たちにとって、一体何の役に立つというんですか」と妹に言われたときに、名言が出てきます。「でも、私たちの方が、あの子の役に立ってあげられるんじゃないかな?」子供のころにこれを読んで、本当に感動しました。私も、こんな風に言える人間になりたいと思ったものです。

ビジネス書などで、「人脈」を作ることが大切だなんて書いてあります。ただ、自分にとって役に立つ人を「人脈」として集めようというのは、何か違う気がします。自分が人の役に立つのが好きな人になって初めて、本当の人脈ができるのでしょう。しかし、人付き合いが苦手な私には、なかなかマネできません。もっとも、このニュースレターも最初は、自分に役立つ「人脈」を作るために始めました。しかし今になると、楽しんでくれる人の役に立ちたい気持ちで書いています。ほ、本当です。。。

最後に、名言というより迷言かもしれませんが、私の好きな言葉です。晩年、精神疾患になった、音楽家のシューマンが、自分の若い頃の作品を聴いたときに言ったそうです。「誰の作品か知らないが、これを作った奴は天才に違いない!」私も、年をとって読み返したとき、こんな風に自画自賛できるニュースレターを作りたいものです。

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◇ 弁護士より一言

新年のニュースレターを作るにあたり、「今回は名言の話にするんだけど、一言に書くことなくて。。。」と、子供たちに相談したんです。すると娘がアドバイスしてくれました。「パパは笑いを取ろうとするから難しくなるんだよ!自分の好きなことだけ書けば、簡単じゃん!」何だか負うた子から名言のプレゼントを貰えたようです。本年もよろしくお願い致します。
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