仙台,弁護士,小松亀一,法律事務所,宮城県,交通事故,債務整理,離婚,相続

旧TOPホーム > 事務所 > 大山滋郎弁護士ニュースレター3 >    

2022年03月16日発行第313号”弁護士戦隊サリンジャー”

令和 4年 3月17日(木):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの令和4年3月16日発行第313号「弁護士戦隊サリンジャー」をお届けします。

○秘密戦隊ゴレンジャーのゴレンジャーは、どこかで聞いたような気もしますが、殆ど記憶にありません。1975(昭和50)年から始まったようですが、その頃は司法試験受験勉強を本格的に始めた頃で、TVどころではなく、殆ど見ていなかったと思われます。スーパー戦隊シリーズというシリーズものの先駆でその後シリーズが続くようですが、殆ど知らず、まして暴(あば)太郎戦隊ドンブラザースなんて全く知りませんでした。大山先生の教養深さと博識ぶりにはいつも感服するばかりです。

○開業わずか15年で巣立った弁護士を含めて9人もの若い弁護士さんを立派に指導されながら、さらに「いつまでも今のままではダメでしょう。」と更なる向上を目指す飽くなき向上心にもただただ頭が下がるばかりです。こちらはこの4月から弁護士開業(登録)43年目に入るところ、多様な弁護士が戦略を作ることはできませんが、なにか少しでもお客様のお役に立てることを目指して精進します。

*******************************************
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士戦隊サリンジャー


若い頃、サリンジャーの小説が人気でした。流し読みしかしてない私でも、愛読者の振りぐらいはしたものです。「ライ麦畑で捕まえて」なんて有名ですよね。主人公は、今のニートの走りみたいな人です。「将来何になりたいか」と聞かれて、ライ麦畑でキャッチャーになりたいなんて答えます。ライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、崖から落ちそうになったときに捕まえてあげるんだそうです。なんだそりゃ! こんなことうちの息子が言ったら、「子供の心配をするより、自分が崖から落ちないように注意しろよ!」なんて、思わずおじさん臭い説教をしてしまいそうです!

そんな大サリンジャー先生を、娘小学生だったとき、妻と話題にしていたら、質問されたのです。「サリンジャーって何。 新しい戦隊モノ?」 ということで、戦隊モノに話が移ります。皆さん知っていますよね。秘密戦隊ゴレンジャーから始まって、既に50年近く続いています。5人で戦隊を組んで、悪者と闘う話です。

今回、ニュースレターを書くために調べたら、3月から新しい戦隊モノが始まったそうです。「暴(あば)太郎戦隊ドンブラザース」というんですが、なんかわけ分かりません。テレビ局が私に相談してくれたら、「お食事戦隊スイハンジャー」とか、「旅行戦隊チョウキ レジャー」みたいな、もっと分かり易い戦隊を考えてあげたのに残念です。

今回の主人公は「ドンブラ」コッコの桃から生まれたドンモモタロウです。サルブラザー、イヌブラザー、キジブラザーの男性3人のお供に加え、最後の5人目が、紅一点のオニシスターだそうです。しかし、この戦隊構成、50年前から基本的に変わっていないのです。男性中心の構成で、女性が一人、オマケみたいについています。ところでこの「戦隊モノ」ですが、全世界的に、子供心を掻き立てるものがあるのでしょう、アメリカでもリメイク版が作られていると聞きました。しかしながら、米国版では戦隊の構成が日本とは違います。

戦隊5人のうち、女性は2-3人いて、日本版より大切な役目を果たします。さらに、黒人やヒスパニックといった少数民族も戦隊メンバーに加えているのだそうです。まさに、現在日本でも問題となっている、ダイバーシティーが進んでいます。米国に対しては、私も色々と言いたいことはありますが、こういうところは本当に凄いなと、素直に感心します。もっとも、アメリカだって、サリンジャーの小説に描かれている時代は、女性問題も少数民族問題も、今の時代から見るとかなり遅れていたように思いますから、少しずつ変わっていったのでしょう。

ということで、いよいよ弁護士事務所の話です。はっきり言いまして、大変残念ですが、「弁護士戦隊」の構成は、昔と比べてそれほど変わっていません。他の事務所のことは言えません。うちの事務所など最たるものです。現在弁護士が計6名おりますが、全員日本人の男性です。「紅一点」さえ居ないのです。50年前の「秘密戦隊ゴレンジャー」でさえ、5人の戦隊メンバーに女性が1名いました。「それ以下じゃないか」と非難されても、言い訳できませんね。と言いつつ言い訳しちゃいますと、これって「お客様」の意向を反映している点も否定できません。

お客様から、「先生のところは、女の子じゃなくて、ちゃんとした男の弁護士が対応してくれるんだよね」なんて聞かれたことあります。ここまで露骨に言う人は少数派ですが、内心同じようなことを思っている人は相当数いそうです。これは明らかにおかしいことですが、事務所の経営者としては、「お客様」の意向を無視できないというのも事実です。しかし、うちの事務所もこの4月から、開業16年目を迎えます。いつまでも今のままではダメでしょう。今年こそは、女性弁護士を採用できればと考えています。多様な弁護士が「戦隊」を作り、ライ麦畑の崖から転がり落ちそうになっているお客様を捕まえてあげる、そんな法律事務所を作りたいものです。

*******************************************

◇ 弁護士より一言

戦隊モノは、私が子供のころに始まりました。記念すべき第1作、秘密戦隊ゴレンジャーですね。それから30年ほど経って、子供と一緒に見たのが侍戦隊シンケンジャーでした。いずれは孫と一緒に見たいと思っています。そのときの戦隊は、女性の人数が増えていたり、アイヌや日系ブラジル人の人達もメンバーになっていたら面白いなと、期待しているのです。
以上:2,412文字

タイトル
お名前
email
ご感想
ご確認 上記内容で送信する(要チェック
※大変恐縮ながら具体的事件のメール相談は実施しておりません。

 


旧TOPホーム > 事務所 > 大山滋郎弁護士ニュースレター3 > 2022年03月16日発行第313号”弁護士戦隊サリンジャー”