平成26年12月28日(日):初稿 |
○平成26年12月26日(金)は、当事務所の仕事納めで、翌27日(土)に秋保温泉ホテル瑞鳳にて恒例の忘年会を開催しました。例年仕事納めの日に忘年会を開催するのですが,平成26年は26日にホテル瑞鳳の予約が出来ず翌日となりました。仕事納めの日は、どうしても仕事終了が午後6時近くになり,事務所スタッフ全員の秋保温泉到着は宴会開始時刻間際の午後7時近くになり、慌ただしいものになります。しかし、仕事のない休日開催だとホテルチェックイン時刻の午後3時にホテルに入り,温泉に浸かってゆったりした後の午後6時30分に宴会開始でも時間に余裕がありました。 ○平成26年は平成25年と比較して相談数・事件数とも微増でしたが、売上は前年比6%程の増加となりました。弁護士稼業を始めたのは28歳からでしたが、20代,30代,40代,50代と10年刻みの売上は、順調な右肩上がりでした。しかし、60代に入った平成23年3月11日に東日本大震災が発生し,震災後半年ほど事件依頼がパタリと途絶え,一時は大変な危機感を持ちました。57歳時の平成20年をピークに売上は減少傾向にあり,59歳時平成22年売上に比較し最終的には平成23年は24%減少でした。 ○50代10年間毎年の平均売上は、まだ弁護士特権階級の名残があり,私としてはまずまずの成績でした。60代は50代10年間毎年平均売上の4分の3程度の売上を目標としていますが、10月に目標売上を達成しました。そこで11月,12月は、新件を受けることを抑制し,受任しても他の弁護士に共同受任を持ちかけ、また、事務所旅行を開催するなど収入を抑制する余裕がもてました。歳を取るとガツガツ稼ぐ意欲が減少します。 ○もともと私は,「事務所拡大志向全くなし」に「私自身は、いつまで経っても『取扱事件や顧問先等も増え収入も安定』しないからかもしれませんが(^^;)、事務所規模を拡大しようという気持は全くありません。」事業を拡張して売上を増やすなんて意欲は全くありませんでした。何とか事務員に給料を支払うことが出来て,私自身が食べられれば良いとの考えでした。ですから船井総研などが指導する地域一番の売上を目指すなんて発想は、私にとっては別世界の話です。 ○桐システムで正確に事件種類毎に集計を取るようになったのは平成13年からですが、同年以降平成26年までの各年後との新受け事件数変遷は次の通りです。 平成13年;211件( 48, 4,16) 平成14年;250件( 86, 2,11) 平成15年;262件(107, 9,16) 平成16年;209件( 80, 6,14) 平成17年;205件( 88,17,10) 平成18年;200件( 99,16,16) 平成19年;207件( 97, 3,15) 平成20年;194件( 83,16,19) 平成21年;143件( 63,22,10) 平成22年;118件( 46,27,13) 平成23年; 98件( 23,14, 7) 平成24年;105件( 7,22,15) 平成25年; 99件( 6,20,14) 平成26年;102件( 6,20,13) ( )内の数字は,債務整理事件,交通事故事件,離婚・不倫損害賠償請求等男女問題事件の新受け事件数です。債務整理事件は平成22年から大幅減少し,平成24年以降は激減です。交通事故事件も平成23年東日本大震災発生年に前年比半減し,その後,やや持ち直すも横ばい状態です。債務整理事件に代わって交通事故事件に群がる弁護士が増え,今や,交通事故事件は弁護士業務の激戦区になっています。男女問題事件例年10数件で比較的安定していますが,東日本大震災発生年には半減しています。 ○新受け事件数ピークは平成15年の262件ですが、平成21年から減少が始まり,東日本大震災発生平成23年は100件を切り,その後は100件前後になっています。売上のピークは平成20年で、このピークの売上から平成26年は40%近く減少していますが、50代の平成13年(50歳)から平成22年(59歳)までの各年毎平均売上の4分の3は超えています。 ○若い弁護士さんは,年寄り弁護士は早く引退して欲しいはずです。そこで私も一応の弁護士定年を66歳と決めていましたが,種々の事情で,もう少し定年延長の必要性も出てきました。しかし、この弁護士大競争時代に突入し,目標売上達成維持も大変困難な状況になっています。平成26年12月18日,当事務所にとっては二代目となる勤務弁護士が入り、平成26年忘年会でデビューしました。指導・教育も大変ですが、楽しみながらやっていこうと思っております。 以上:1,907文字
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