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平成25年 7月16日(火):初稿 |
○横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成25年7月16日発行第105号「薔薇の名前・弁護士の名前(2)」をお届けします。 ○当事務所も名前の変更を考えるとしたら「鶴亀法律事務所」くらいしか思いつかないと、発想の貧困さを告白したら、「仙台のカメさん法律事務所」はどうですかなんてご提案を頂きました。有名な「神田のカメさん法律事務所」の向こうを張ったものですが、大山先生の言う「うまくいっている他社をまねて名前を付けるという戦術」として有効かどうか,疑問なしともしません。 ○「神田のカメさん法律事務所」HPのサービス一覧を見ると凄い進んでいます。仙台に最近出来た法律事務所のHPに月額3980円顧問サービスを見つけ、いよいよ安売り競争が始まるなと思っていたら、「神田のカメさん法律事務所」では、 「0円顧問サービス 業界初!!!のサービスです。 顧問料・相談料が完全0円の顧問弁護士サービス これからは、誰でも、「無料(0円)」で「気軽」に、顧問弁護士をもつ時代です。」 とのことです。内容を良く見ると企業だけではなく個人も含めた無料相談案内で、必要に応じて提携している税理士等の無料相談も斡旋するというものです。 ○最近は,相談は無料という事務所HPが増えており、カメさんのところが「業界初!!!のサービス」かどうかは疑問なしともしませんが、HPでこのような形式で、派手に宣伝することが効果があるかどうか,聞いてみたい気もします。しかし、持って生まれたシャイな性格で、謙虚で控えめで、何より慎み深い私には、とても真似の出来ないHPです(^^;)。そこで、到底、「神田のカメさん法律事務所」の向こうを張ることは不可能と判断し、「仙台のカメさん法律事務所」は断念することにしました。 ○大山先生も、結局、「大ヒット間違いなし」と考案した「港のジロー・ヨコハマ・ヨコスカ法律事務所」は止めて、今の事務所名「横浜パートナー法律事務所」のままだそうです。大山先生も,私と同様に、謙虚で控えめで、何より慎み深い方だったんですね。 当事務所、当面、なんの変わり映えもしない「小松亀一法律事務所」で行きます。 ******************************************* 横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作 薔薇の名前・弁護士の名前(2) 前回、うちの事務所名を変えたいと書いたところ、ある人からアドバイスを貰いました。「ラーメン二郎」という、行列の出来るラーメン店がありますよね。それにあやかって、「ベンゴシ滋郎法律事務所」が良いだろうということです!(うーん) せめて、「すきやばし次郎」を見習って、「よこはま滋郎法律事務所」と言って欲しかった!(そういう問題かなー?) ただ、うまくいっている他社をまねて名前を付けるというのは、あり得る戦術なんですね。「クロネコヤマトの宅急便」が大成功した後、同業他社が、自社の宅配サービスに動物の名前を使ったというのは有名な話です。カンガルー便やペリカン便ですね。たしか、「動物戦争」だなんて言われたはずでした! それはそれとして、弁護士事務所の場合、気を付けないといけないのは、必ず「法律事務所」というのを名称に付けないといけないことです。「弁護士事務所」じゃダメですし、何もつけないなんて許されません。そんなわけで、「滋郎弁護士事務所」はダメで、「ベンゴシ滋郎法律事務所」はOKとなるわけです。 話しは変わりますが、大学の名前について、2つの重要な法則があるそうです。1つは、古いほど価値があるというものです。「平成何とか大学」「昭和大学」「大正大学」「明治大学」「慶応大学」と、古くなるに従って、名門校らしくなっていくんですね!これは法律事務所の名前にも、参考になりそうです。「平成維新の会法律事務所」よりは「明治維新法律事務所」の方が良さそうです。それよりも、「建武の新政法律事務所」、更に言えば「大化の改新法律事務所」なんていう方が良さそうです。(アホか!!) 2つ目の法則は、地域が狭くなるほど名門校になるというものです。「何とか国際大学」「亜細亜大学」「日本大学」「東京大学」という序列です。この辺から考えると、法律事務所でも狭い地域を付けた方が、名門のように思えてきます。「日比谷パーク法律事務所」なんて、良い感じですね! さらに法律事務所の名前について言いますと、創立者や、その後の主要メンバーの名前を付けるというものがあります。「森・濱田松本法律事務所」なんて名前です。うちの事務所ですと、「大山・藤井・石崎・川島法律事務所」になります。ちょっと長いですけど、士業は自分自身が商品です。名前を事務所名にするのは、とても良いことでしょう。 もっとも、アメリカの法律事務所なんて凄いんです。Ziffren, Brittenham,Branca, Fischer, ilbert-Lurie, Stiffelman, Cook,Johnson, Lande & Wolf なんて事務所があります。まさに寿限無寿限無ですね! と、いろいろ検討したうえで、うちの事務所の名前です。狭い地域名と私の名前を入れて、英語での対応が出来ることを暗示し、時代を経たレトロ感覚もあり、更に覚えやすい名前ということで、ズバリこれです! 「港のジロー・ヨコハマ・ヨコスカ法律事務所」 これで、うちの事務所も大ヒット間違いなしでしょう! もっとも、こんな名前の事務所にしちゃうと、物忘れが酷くなりそうです。「一寸前なら憶えちゃいるが1年前だとチト判らねェなあ」やりたくない仕事は、直ぐに断ります。「ワルイなあ他をあたってくれよ」こんなことでは、クレームが来そうですね。「アンタ依頼者の何なのさ!」 やっぱり、今の事務所名で行こうと思ったのでした! ******************************************* ◇ 弁護士より一言 小学校2年生の息子は、時計の勉強をしています。そこで先日、私が「1日は何時間かな?」と質問したんですね。すると、息子は言いました。 「パパ、計っていい?」(な、ナンやねん!) ちょっと勘違いしただけかなあと、好意的に解釈しておきました! しかし考えてみますと、私も1日が何時間なのか、現実に計ったことはないのです! 1日が24時間って、定義の問題なのか、現実の問題なのか、私自身知らないんですね。なんだか、とても深いことを、息子に教えて貰った気がしたのでした。(そんな、アホな!) 以上:2,707文字
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