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2011/ 3/ 1 第48号 弁護士嫌い

平成24年 2月29日(水):初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 「警官嫌い」だなんて、有名な推理小説があります。推理小説好きなら、必ず読む本ですね。

 警官に対する無差別殺人事件が起きます。犯人の目的は何か、本当に警官嫌いが理由なのか、といった話しです。

 幸いにして、無差別殺人事件までは起きていませんが、世の中には「弁護士嫌い」の人も沢山いるようです。

 私も、初めて会った人と話していたとき、さんざん弁護士の悪口を言われたことがありました。「あいつらは本当に酷いよな。金ばっかりとって、何の役にもたちゃしない。」とさんざんお怒りだったんですね。

 後日その人に会ったら、「あんた弁護士さんだったんだ。このあいだはゴメンネ。」なんて言われました。しかし、弁護士が酷い奴だという信念は、いささかも揺らいでいないのを感じたのです!ううう。

 「警官嫌い」だなんて小説が出来るほどですから、一般的には警官も嫌われる職業だと思うのです。弁護士の中にも、警官を「権力の手先」扱いして嫌っている人はかなりいるんです。

 私は以前、犯人を告訴したことがありまして、担当の刑事さんに随分と助けて貰いました。そのとき、その刑事さんから言われたんです。「刑事の中には、弁護士は本当に悪い奴だと信じている者が沢山いますが、私はそんなことないので、ご安心ください!」そうか、弁護士は、警察官にも嫌われていたのだなと、そのときはっきり理解したのでした。

 いじめが起こったときなど、「いじめる方が悪いのは勿論だが、いじめられる方にも原因がある」なんて言いますよね。これだけ嫌われるには、弁護士側にも何か問題があるのではないかと考えたわけです。

 エラそうな奴らは何となく気に食わないという人は、世の中にはいそうです。しかし、どうもそれだけでは、「弁護士嫌い」の理由を十分に説明できない気がします。

 そういえば、市役所に聞けば教えてくれるようなことを、メールで私に聞いてきた人がいます。見ず知らずの人ですよ。そこで、「こちらで調べると弁護士費用がかかるので、自分で調べたらどうでしょう。」と返信したんですね。

 しばらくすると、またその人からメールがきました。「自分で役所に聞いたら簡単に分かった。そんなことでお金を取るなんてひどいと思った。以上。」それなら最初から自分で調べろよ!「以上。」ってなんなんだよ!と、流石に私も憤慨したのです。

 しかし、考えてみますと、この人に限らず、弁護士たるもの無償でそのくらいのことはしてくれて当然だろうという意識があるのかもしれません。多くの人は、弁護士に対して過大な期待を寄せ、それが裏切られたと感じて「弁護士嫌い」になるのでしょうか?「弁護士嫌い」は、古今東西を問わずあるんですね。アメリカの、弁護士ジョークなんか悪意に満ちてます。「神様と悪魔が訴訟をしたが、悪魔が勝った。弁護士は全員地獄にいたからである。」なんて感じです。

 シェイクスピアの戯曲では、権力を握ったら真っ先にやりたいことは何かと聞かれて、「弁護士を皆殺しにしてやる!」なんて答える人がいました。

 現代日本で「弁護士嫌い」がこれ以上増えないように、少しでも出来ることをしていきたいなと思うのでした。

 
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 弁護士より一言

 私たち夫婦はもういい年なのですが、一番下の息子はまだ5歳で、幼稚園に通っています。従いまして、息子の友達のお母さん達は、妻より10歳くらい若いんですね。若いお母さん達は、妻と話すとき、かなり気を使ってくれるんだそうです。

 「大山さんって、とってもお若く見えますね。」とか、「私達とそんなに違わないと思ってましたぁ」なんて言ってもらい、妻も大変良い気分になったわけです。

 ところが、更に気を使ってくれたのか、一人のお母さんが言いました。

 「本当にお元気そうで!」わたしはお婆さんか!引き続きコメントやご質問を楽しみにしております。

 (2011年3月1日第48号)
以上:1,570文字

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