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平成22年仕事納めと恒例忘年会等雑感

平成22年12月29日(水):初稿
○平成22年12月28日(火)、当事務所の仕事納めで、秋保温泉ホテル瑞鳳にて恒例の忘年会を開催しました。参加者は当事務所関係スタッフの他に昔からのテニス仲間、当事務所弁護修習経験者等の仲間に、特別ゲストとしてベンチプレス元世界チャンプを招待して開催し、家族も含めると22名の参加でした。

○「平成21年仕事納めと恒例忘年会等雑感」には、「平成20年を100とすると、新受年間受任事件数で約26%、売上で約20%減少しました。」と記載していましたが、平成22年は更に業務数値が悪化し、業務数値最高であった平成20年を100とすると新年間受任事件数で約32%、売上で約30%減少し、前年平成21年対比でも、新受年間受任事件数で約16%、売上で約12%減少しました。新受年間事件数は、特に減少したのが多重債務関係事件で件数でこそ前年比25%減ですが、売上は半分以下と思われます。

○唯一新受年間事件数が増えているのは交通事故事件だけで、平成20年16件、平成21年22件、平成22年28件と増加しており、常時20数件の案件を抱えています。私の扱っている交通事故事件は、特に後遺障害内容・程度を巡って熾烈な争いとなって訴訟化している難事件ばかりですが、やる気満々であり、平成23年も特に力を入れて取り組みたいと思っており、その業務の効率化、合理化を図り,且つ、お客様に十分ご納得頂ける事件処理方法を模索していきます。

○平成22年12月に新63期司法修習生から仙台弁護士会に弁護士として入会した方は28名で仙台弁護士会会員数は360名になりました。私が入会した昭和55年には120~130名でしたので、ほぼ3倍増になりました。その頃に比べると事件数はおそらく増えていますが、3倍までにはなっていませんので、弁護士間の競争が激しくなることは間違いありません。登録5年目の若い弁護士に聞くと、この1年は国選刑事事件が回ってくる頻度も減り、法テラスあるいは仙台弁護士会法律相談センターから紹介される事件も2,3年前より減っているとのことです。

○私が登録した昭和55年から登録10年目頃までは、国選刑事事件は月に1件の割合で担当していたように記憶しています。国選刑事事件配点担当の事務局員が居て、定期的に国選刑事事件を配点してきましたが、国選刑事事件受任は義務と捉えており、配点された以上、特に理由がない限り、受任せざるを得ないと思いこんで、殆ど断ることなく受任してきました。10年目過ぎた辺りから、配点頻度がやや減ったかなと思った時期もありましたが、登録20年に近づいた頃、若手弁護士さんがなかなか受任してくれないとの理由で、受任をお願いされた時期もありました。この頃は、登録20年になる私より登録10年以内の若手の方が忙しく稼いでいるように見え、ひがみっぽくなりながらも国選刑事事件を担当しました。

○その後、私が登録28年目になった平成18年に法テラスが出来て、国選刑事事件は法テラスの受任者名簿に登録した弁護士に対し、法テラス職員が配点する仕組みとなり、弁護士会事務職員はお役ご免になりました。私自身は、法テラスが出来る2,3年前から難聴進行で接見室での被疑者・被告人とのガラス越し会話が困難になり、平成21年3月をもって刑事事件引退を宣言し、同年4月からの法テラス国選受任者名簿登録も止めました。

○いまから10年位前までは国選刑事事件受任者探しに担当事務局員が苦労する時代もありましたが現在はその苦労もなくなったようです。これだけ若手弁護士が増えた上、若手弁護士のドル箱多重債務事件が激減した現在、国選刑事事件は、仕事の少ない若手弁護士には貴重な収入減になっていると思われます。前述の登録5年目の若い弁護士も現在はまだまだ国選刑事事件を受任する余裕があるのに回ってこないようなことを言っていました。仕事の選り好みをする余裕を失わせた弁護士増員政策の効果は確実に上がっています。
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