平成18年10月15日(日):初稿 |
○30年前の「酒鬼薔薇」事件として話題になった文芸春秋社発行「心にナイフをしのばせて」関連HPをネット検索している内に「少年犯罪データベース 」と言う少年に関する自殺も含めたデータベースを構築しているHPを発見しました。 ○平成18年10月15日、「福岡中2、自殺当日に何度も『死ぬ』…級友取り合わず」と言うような少年の自殺報道がありましたが、10月6日も「小6女児自殺 一転、いじめ認める 滝川市長ら遺族に謝罪」と言う自殺報道があったばかりで、イジメによる自殺が増えているようにも感じます。 ○しかし「少年犯罪データベース 」の「少年の自殺事件」を見ると以下のグラフの通り、少年の自殺は昭和30年代に比較し激減しています。 ○平成18年10月11日報道の「奈良女児殺害・小林被告の死刑確定…控訴取り下げ」の事件は、児童を被害者とする事件として話題になっていましたが、実は子供が被害者となる殺人事件も以下のグラフの通り激減しているとのことです。 ○「少年犯罪データベース 」には 1.年齢による少年犯罪データ(20歳未満) 2.年代別の少年犯罪データ 3.キーワード別の少年犯罪データ に分類して少年犯罪を整理していますが、戦前からの正に凄まじいとしか表現できない少年犯罪データが溢れるばかりに記述されています。 ○少年犯罪統計データの「少年刑法犯の主要罪名別検挙人員」を見ると昭和21年から平成16年までの少年犯罪データを網羅的に観察できます。犯罪総数は、激減とはいきませんが、殺人・強姦の凶悪犯罪は、意外にも激減しているのが判ります。 ○近時、少年による凶悪犯罪の報道に度々接して、いかにも少年が凶悪化している如きマスコミの論調にホントにそうなんだろうなと思っていましたが、この「少年犯罪データベース 」でマスコミの論調が如何にいい加減なものかを痛感しました。 以上:768文字
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